約 4,855,643 件
https://w.atwiki.jp/dmp3/pages/16.html
最新情報過去ログのページです。 (10/01更新) 本日、Play-Asiaにて初回版、限定版共に予約しました。現在円高なので送料を加味しても、2つ購入する場合は国内通販より若干安い金額で購入できます。 今回送料が少し高いので、国内で買う手段が無い場合や、他の物と一緒に注文する場合等に利用するのがいいかと思われます。 北米版の購入はまだ未定ですが、購入した場合は韓国版との比較をまとめてみようかと思います。 ◆Play-Asia(海外サイト)(AF) US$ 49.90 DJ Max Portable 3 (First Print Edition) US$ 99.90 DJ Max Portable 3 (Limited Edition) (9/29更新) http //www.ruliweb.com/data/rulinews/read.htm?page= num=17898(翻訳ページ) 限定版の詳細が公開されました、こちらはかなり前の記事になります。 今回の限定版の内容は LIMITED PACKAGE SPECIAL UMD CREATOR BOOK(画集?) ORIGINAL SOUNDTRACK となっております、今までと比べるとボリュームが少なめで、パッケージも小さいようですが、これらの判断は韓国ユーザーからの 「今までのパッケージでは本棚や棚に収納しにくい(大きすぎる)」 と言う意見を踏まえての判断だそうです、その分価格も今までの限定版よりはお求めやすい価格になっています。 これまで限定版の敷居の高さから購入を断念していた方はこの機会にどうでしょうか。 http //www.ruliweb.com/data/rulinews/read.htm?page= num=18082(翻訳ページ) 更に、ゲームモードの詳細が判明しました。今回は「Networkモード」と「LinkDiscモード」が廃止されています。 モードは以下のようになっております。 「Arcade」…従来のステージモード、ボタンは「4T」「6T」「3.2T」「4.2T」「6.2T」から構成されており、以前までのLRを使用する「FXモード」は無くなっている模様。 「Mission」…DMP2で好評だったミッションモードがパワーアップしてDMP3に再登場。システムはほとんど以前と変わらないようで、全70ステージ構成。 「DJ Challenge」…全てのゲームをプレイ中に隠された課題の条件を満たすと、アイテムを獲得することができるDMP3で新たに登場したシステム。こちらは詳細不明ですが、DMP2のCOMBO CHALLENGEの応用のような機能か? 「DJ Level」…DMPCE,BSにも存在した「称号」システムは健在。今回はDJレベルが上がるとアイテムを獲得できる。(3つの中からランダムに選択) 「Studio,Crewシステム」…簡単に言うと今までのEQIUPのようなものか? 「Lounge」…前回までのCollectionモードと似たようなもの、インターネットランキングは今作もあるようです。 また、インターネットランキングサービス用に、DMP3専用サイトも立ち上がるようです、記事内にスクリーンショットも公開されているので是非見て下さい。 現在DMP3の予約受付を行っているサイトを上記にまとめました。ソフト購入からもどうぞ。 (9/12更新) http //psp.ruliweb.com/data/rulinews/read.htm?num=17881(翻訳ページ) まずは9月8日付の記事から紹介します。 「DJMAX PORTABLE 3」のゲームプレイトレーラーがRuliwebから公開されました。今回は新しく導入された新モードのプレイ動画等が公開されています。 プレイヤーはDJMAX PORTABLEに関わっているコンポーザーの方々です、今回特に重視されるのは、新らしい4.2T,3.2Tモードのプレイ動画でしょうか。 動画を変換し、PSPに導入すれば疑似プレイを味わえますが、このモードかなり難しいです。これまでとは全く違った形のプレイスタイルなので、慣れるのに苦労しそうです。 niconico版は以下からどうぞ(この動画のコメント欄に、プレイ動画のリンクがあります) 1009101892.jpg http //gs.inside-games.jp/news/248/24861.html そして更に、PM Studioより「DJMAX Portable 3」の北米での発売日が決定しました。 UMD版が2010年10月14日、DL版が2010年10月18日との予定です。 また今回も限定版が存在します。米Amazonからは通常版のみの予約ですが、bemanistyle(翻訳ページ)では限定版、通常版両方の予約が始まっております。 限定版は1000本限定販売とのことですが、例の如く増産はあるかもしれません…。 現時点では日本からの購入は難しいですが、「Play-Asia」やその他日本の海外ゲーム販売業者での予約もいずれ始まる可能性もあるので、予約は各々で検討しましょう。 (8/30更新) 更新がとても遅くなってしまいました。と言っても目立った記事は1つしか見つかりませんでした。 http //www.ruliweb.com/data/rulinews/read.htm?num=17823 次回作となるDJMAX PORTABLE 3に搭載される新しいシステム「REMIX SYSTEM」の紹介記事です。 今回新しく搭載される新システムには、従来のノートが降ってくるゾーンに加え、両端に「REMIX ZONE」が含まれております。 この左右のゾーンは、PSP左下のアナログノートを左右に動かすことにより操作でき、スクラッチやボタン操作等が可能となります。 とにかく、どのようなものなのかは、動画を見るのが一番効率がいいかと思われます。 niconico版は以下から (6/19更新) http //www.ruliweb.com/data/rulinews/read.htm?num=17731 遂に来ました!Ruliweb「DJMAX PORTABLE 3」の公式トレーラー動画が公開されました! ゲームデザイナー、CROOVE ゲームディレクター、Bexter サウンドディレクター、Planetboom という、サウンドクリエイターから構成される正式タイトルです。発売は今秋予定。 niconico版は以下から (6/17更新) 管理人の手元にもようやくHot Tunesが届きました!限定版です。 フォトレビューや変更点等はプレイしながらまとめていきます。 (6/15更新) 現地では「DJMAX PORTABLE Hot Tunes」が発売されていますね、日本陣は明日か明後日あたりには届くのでしょうか。 さて、現地でプレイされた方のレビューや動画がいくつかあったので掲載します。 パッケージ画像等(フォトレビュー)http //www.ruliweb.com/ruliboard/read.htm?main=ps table=img_open left=h db=2 num=87306 http //psp.cngba.com/djmax/zx/20100612109154.shtml システム動画 UPSの追跡情報なのですが、限定版の重量は約2.5kgだそうです。 これまでの情報で分かった、主にDMP2からの変更点をまとめておきます。 OPムービーはDMP1の時のもの モード選択画面時の音楽変更 5Bボタンモードの廃止(代替が4BLiteモードとなっているようです) OSTモード廃止(実質MV editionモードがOSTの役目なのでしょうか?) 新曲だと言われていた「Heart Beat」の正体は「ソレイム」 初期から8Bモードが解禁済? アンコール曲は「Your OWN Miracle」から「風にお願い Live Ver」に変更 とりあえずはこんな感じになっています。 (6/12更新) http //www.ruliweb.com/data/rulinews/read.htm?num=17678(翻訳ページ) 「DJMAX PORTABLE HOTTUNES」の詳細が来ました。基本的には前回と内容があまり変わらないのですが、どうやらネットワークモードが存在するようです。 これにより、DMP1に収録されていた楽曲もネットワーク対戦できる、ということになりますね。 また、「風にお願い」の日本語版も収録されています。 更に今回、「DJMAX PORTABLE Hot Tunes」を購入した人の中から抽選で、「DJMAX PORTABLE 3」の体験版先行ダウンロード権が抽選で行われるようです。 詳細は以下↓ イベント期間2010年6月12日〜6月26日(2週間) イベントへの参加方法Hot Tunesを購入(通常版と限定版の両方が可能)の表示、及びゲームの感想を掲示板やブログ等で作成する。 ペンタビジョン公式Twitterアカウント(http //www.twitter.com/PENTAVISION_Dev)に、自分が作成した記事のURLのリップル?を残す 当選商品当選者100人を選抜し、「DJMAX PORTABLE 3」の体験版を、通常の体験版よりも2週間先行ダウンロードができる「ダウンロードコード」を提供 (ダウンロードコードの提供スケジュールは、当選者の発表の際のご案内) 当選者発表7月1日、当選者のTwitterのIDで当選確認のご案内を発送 というものだそうです。管理人も限定版を予約している為、この場を借りて抽選に参加するかもしれません。 日本人の方が参加する場合は、日本語のレビューと同時に韓国語での表示もさせておいた方がいいかもしれませんね。 (6/04更新) djht_06.jpg 大きい画像(直リン) http //www.gamecon.co.kr/shop/shopdetail.html?brandcode=001001000079 こちらはGAMECONサイトの、「DJMAX PORTABLE Hot Tunes」の限定版予約ページですが、 このページの画像内に、本限定版付属のOSTの収録曲が記載されていました。 OSTの内容が必ずしも本ソフトの収録曲と一致する訳ではありませんが、念のため昨年発売した「DJMAX Fever」と曲目を比較してみました。 共通収録曲 Hot Tunes収録(Fever未収録)曲 Fever収録(HotTunes未収録)曲 共通未収録曲 End Of Moonlight Ask to Wind Live(Japanese version) Ask to Wind Funky Chups Fallen Angel Chrono Brekers ON Fever GJ Brandnew days Heart Beat Bye Bye Love Bright Dream Ray of Illuminati MASAI Extreme Z4 Red Jupiter Driving NANO RISK NB POWER Revenge Chain of Gravity Rolling on the Duck Your own Miracle Para Q higher Can we talk ピアノ協奏曲第一番 Tempatation Never Say Futurism Fear Triple ZOE NB Ranger Eternal Memory Catch me Ya! Party! NB Ranger Returnes Hello Pinky KUDA Road of Death Mess it up Minimal Life Plastic method Lemonade Miles Stay with me Wonder Love (One the Love) Dreadnought Save my dream GET OUT Yo Creo Que Si Sunny Side ~deepn soul Mix~ Sunny side Fentarest Long vacation SIN ~THE LAST SCENE~ for seasons Another DAY Elastic Star CnP (Staff Roll) OBLIVION Phantom Of Sky JBG A Lie AI Midnight Blood hip hop goo jo dae Brave it out Seeker Nightmare Dream Of You whiteblue IKARUS lost n found Hamsin Light House Memoirs BLYTHE Astro Fight Minus 3 Luv Flow OBLIVION(Rocki n night style) ソレイム Memory of Beach My Alias Every Morning Negative Nature Luv Flow Right Now Ladymade Star Rocka-a-doodle-doo Good Bye Showtime DRIVINE SERVICE Smoky Quartz Out Law STALKER Syriana Enemy Storm Rock or Die Starfish Get on top SIN FTR SQUEEZE BRAIN STORM Cherokee Taekwonburi Sunset Rider sO mUCH iN LUV Let s go baby こうやって比較してみると、1と2でいかに多くの曲が収録されていたかがわかります。 唯一の新曲は「Heart Beat」でしょうか。 なお、噂では発売日が6月12日だそうです。思ったより早いリリースなので、なるべく早く手に入れたい場合は発売日前(残り7日)までに予約しておく必要がありそうです。 (6/03更新) http //www.ruliweb.com/data/rulinews/read.htm?num=17648 (翻訳ページ) http //www.ruliweb.com/data/rulinews/read.htm?num=17666 (翻訳ページ) http //psp.ign.com/articles/109/1092656p1.html 同時更新となり申し訳ありません、PENTAVISIONがこの度、 「DJMAX PORTABLE 3」と「DJMAX PORTABLE Hot Tunes」 を正式に発表しました! まず3についてですが、IGNのページを見ると、「収録曲50曲以上」「PS Storeでのダウンロード販売も有」との記載があります。 ロゴについてはRuliwebの記事を参照下さい。 また、予約等については近日公開されるようです、gamecon.comでの予約の記載がありますが、例の如くPlay-Asiaが恐らくなんとかしてくれます(笑) 次に「DJMAX Hot Tunes」についてです、こちらはこれまでに発売された「DJMAX PORTABLE」と「DJMAX PORTABLE 2」の中から厳選された楽曲が収録されている物となっておりますが、記事を見てみると、 「高度なサウンドリマスタリング」 「4B ライトモード等が追加」 「ミッションなどの難易度を大幅に修正」 等、ライトプレイヤーをターゲットにしつつも、既存のプレイヤーにも満足できる内容となっています。 こちらのソフトの最も重要な点は、日本で正式発売される予定であるということです! 今まで実現しなかった日本での正式な販売ですが、もしこれが実現すればDJMAXシリーズが日本に本格進出する大きな一歩となりますね。 またこちらは既に限定版の予約も始まっており、内容は 限定ウッドケース DJMAX Portable Hot Tunes UMD DJMAX Portable Hot Tunes Golden O.S.T. + ピアノコレクション DJMAX Portable Hot Tunes スケジューラー Golden O.S.T ブックレットポスター2種類 ミニポスター8種類 となっております。予約は上記のリンクからどうぞ。現在Play-Asiaのみ予約確認済です。 限定2000個との記載がありますが、恐らくもっと生産するはずです…。 (日本での正式販売の際に限定版があるかどうかは未定です。)
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/683.html
◆19OIuwPQTE 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 198 魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム魔法少女リリカルなのはBR Stage02 心の力を極めし者魔法少女リリカルなのはBR Stage03 紡がれる絆魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、キング、金居 登場させたキャラ 1回 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、キング、金居 投下回数は僅か1回。しかしその1回が、終盤の混戦を見事にまとめ上げた名作として人気を博している。このタイミングで飛び込んできた勇気と、その作品の熱さと完成度には敬意を表したい。 -- 名無しさん (2011-02-17 18 59 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sachiho_intro/pages/48.html
曲名 歌手 タイアップ ♡をつければかわいかろう 上坂すみれ 上坂すみれの♡をつければかわいかろう OP 100 CARAT HEART 田村ゆかり 田村ゆかりのいたずら黒うさぎ ED Alteration ZAQ ささみさん@がんばらない OP BRAVE PHOENIX 水樹奈々 魔法少女リリカルなのはA’s IN Breaking the Dark 雨宮天 - - cherry*merry*cherry 緒方智絵里(大空直美) アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ IM Clover Day s 真理絵 Clover Day s OP Dash Out AiRI 南十字星恋歌 OP Dimension sky 藤崎結朱 ナゾトキネ OP Divine Spell TRUE レガリア The Three Sacred Stars OP Draglight アルタイル・トルテ スクールガールストライカーズ トゥインクルメロディーズ IN Escort Tiara MiLO 姫様LOVEライフ! ED ETERNAL BLAZE 水樹奈々 魔法少女リリカルなのはA’s OP Ever-Never-Land 田村ゆかり おとぎ銃士赤ずきん OP Fantasia TЁЯRA Pop n music 17 THE MOVIE IN Feeling Heart 中司雅美 ToHeart OP Forbidden Code 赤丸純(内田真礼),橘葵(飯田友子),萩野みどり(巽悠衣子),ヴァンダレイ・ジルミンコ(MAKO) エクスメイデン ED Get goal! RO-KYU-BU! ロウきゅーぶ!SS OP Hesitation Snow fripSide はつゆきさくら OP Hey-day狂騒曲 Afterglow BanG Dream! ガールズバンドパーティ! IN Innocent flower 水瀬いのり 水瀬いのりMELODY FLAG ED Invisible Heat 水樹奈々 魔法少女リリカルなのはReflection IN INVOKE -インヴォーク- T.M.Revolution 機動戦士ガンダムSEED OP Lapis Lazuli 泉伶 夜明け前より瑠璃色な TM Last Piece Kirari GTO Great Teacher Onizuka ED Little Soldier 米倉千尋 実況パワフルプロ野球8 OP Lost Dimension fripSide ロストディメンション OP Love marginal Printemps ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル IN Love One s Home 川澄綾子 恋愛候補生 STARLIGHT SCRAMBLE ED Melody 田村ゆかり 田村ゆかりのいたずら黒うさぎ OP Million Futures 水瀬いのり 乖離性ミリオンアーサー TM My Against Fight タマモクロス(大空直美) ウマ娘 プリティーダービー IM MY STYLE! OUR STYLE!!!! 周防桃子(渡部恵子) アイドルマスター ミリオンライブ! IM Naked Dive SCREEN mode 無彩限のファントム・ワールド OP never no astray fripSide 片恋いの月 ED NO CURRY NO LIFE カプリコーン アイドルマスター ミリオンライブ! IM PARTY☆NIGHT-Cyber Trance Version- D.U.P.+うさだあかり(井口裕香) デ・ジ・キャラットにょ ED PLASMIC FIRE KOTOKO,ALTIMA アクセル・ワールド INFINITE∞BURST ED Revolution! Duca 恋色空模様 OP SAKURA WITCH NUMBER 4 Tokyo 7th シスターズ IN Scarlet Ballet May n 緋弾のアリア OP Shining Star-☆-LOVE Letter 井口裕香 とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟- IM Singularity Point 石原夏織 石原夏織のCarry up!? ED Small Cherry ~Promised Bell~ rino D.C.P.C.~ダ・カーポ~プラスコミュニケーション IN SquarePanicSerenade 高鴨穏乃(悠木碧),新子憧(東山奈央),松実玄(花澤香菜),松実宥(MAKO),鷺森灼(内山夕実) 咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A ED STAR☆CARNIVAL 飛鳥井紫央(長谷川明子),エミリナ(今井麻美) ティンクル☆くるせいだーす GoGo! OP Starry Heavens(ver.2013) misono テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック TM Sugar Sugar Bee 水瀬鈴音(吉井彩実)他 8 beat story♪ IN Sweetest CooRie ストロベリー・パニック OP The end of escape fripSide×angela 亜人 OP The Party must go on T.M.Revolution 戦国BASARA 劇場版-The Last Party- ED TO BE ALIVE 小倉唯 サモンナイト6 Lost Borders OP trip trick trap petit milady ゴールドリベリオン OP TSU・BA・SA StylipS 咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A OP United Force 栗林みな実 機神大戦ギガンティック・フォーミュラ OP Yes it s my true love 山本麻里安 セラフィム・コール ED ZETTAI×BREAK!! トゥインクルリズム トゥインクルリズム アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ IN アシンメトリー 堀江由衣 K RETURN OF KINGS OP あの娘にドロップキック 邪神★ガールズ 邪神ちゃんドロップキック OP エンジェル・クロニクル ミルフィーユ・桜葉(新谷良子),蘭花・フランボワーズ(田村ゆかり) ギャラクシーエンジェル ミュージックコレクション IN かーてんこーる!!!!! 劇団ひととせ ひなこのーと ED かくしん的☆めたまるふぉ~ぜっ! 土間うまる(田中あいみ) 干物妹!うまるちゃん OP カレって時々ブタ TSUNAMI はれときどきぶた OP キラリア fortuna 聖剣使いの禁呪詠唱 IN クロスファイア 内田真礼 - - コイイロセカイ 黄山奈央(東山奈央) 東山奈央のドリーム*シアター ED コードレス☆照れ☆PHONE 草壁ゆか(田村ゆかり) のうりん OP こんなに、幸せなんだ。 結月そら 恋ニ、甘味ヲソエテ ED サクラサクミライコイユメ yozuca* D.C.~ダ・カーポ~ OP サンキトウセン! イヤホンズ AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION- ED しあわせな き・ぶ・ん 大森玲子 魔法のステージ ファンシーララ ED シュガーレス×フレンド NonSugar プリパラ IN そばにいるよ 中原麻衣 ストロベリー・パニック ED ダ・カーポ ~第2ボタンの誓い~ yozuca D.C.~ダ・カーポ~ OP ナツコイ Duca 夏彩恋唄 OP ハコネハコイリムスメ petit milady 温泉幼精ハコネちゃん OP ハナコトバ 讃州中学勇者部 結城友奈は勇者である -勇者の章- OP ひかり、ひかり 相坂優歌 ネト充のススメ ED ホシノキズナ 神樹ヶ峰女学園星守クラス バトルガール ハイスクール OP マイべすとfriend 高千穂麗(ブリドカットセーラ恵美) 緋弾のアリアAA IM メルヘンデビュー! 安部菜々(三宅麻理恵) アイドルマスター シンデレラガールズ IN メロディーフラワー 田村ゆかり エンジェリック・コンサート ED やさシク、されたい。 竹中半兵衛(小倉唯) 織田信奈の野望 IM ユー アイ 大橋彩香 ナイツ マジック ED ラスト・アクトレス 田中琴葉(種田梨沙)他 アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ IN ラブリルブラ 夏川椎菜 - - ランニング・ハイッ キャンサー アイドルマスター ミリオンライブ! IM ワタシハオマエノナカニイル coffin princess 棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE ED 異能性発見学 崎下乙女。 異能バトルは日常系のなかで IM 永久のキズナ Daisy×Daisy featuring Another Infinity FAIRY TAIL OP 黄昏のスタアライト 南條愛乃 グリザイアの楽園 ED 乙女無双クロエ譚 クロエ・ルメール(丹下桜) ガールフレンド(♪) IN 楽園のPhotograph 御狐神双熾(中村悠一) 妖狐×僕SS ED 記憶薔薇園 清水愛 鍵姫物語 永久アリス輪舞曲 ED 凶夢伝染 ALI PROJECT Another OP 暁月夜 茅原実里 - - 空ニラクガキ あかり(高森奈津美),ミリア(竹達彩奈),沙羅(片岡あづさ) ジュエルペット てぃんくる☆ ED 君に出逢って恋をして i.o 南十字星恋歌 ED 語れ! 涙! sex MACHINEGUN こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE2★UFO襲来!トルネ~ド大作戦!! ED 残酷な願いの中で 宮永咲(植田佳奈),原村和小清水亜美) 咲-saki- ED 呪文降臨~マジカル・フォース Sister MAYO 魔法戦隊マジレンジャー ED 純愛カオス 東京パフォーマンスドール 逆転裁判 その「真実」、異議あり! ED 初恋バタフライ 宮尾美也(桐谷蝶々) アイドルマスター ミリオンライブ! IM 少女迷路でつかまえて 美郷あき ストロベリー・パニック OP 星空のSpica 田村ゆかり 魔法少女リリカルなのはStrikerS ED 雪跡 天乙准花 1分の2恋ゴコロ OP 双翼の独奏歌 ダークイルミネイト アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ IN 蒼穹の誓い 雨野春陽(南條愛乃) オカルトメイデン OP 待ち受けプリンス 高槻やよい(仁後真耶子),菊地真(平田宏美),水瀬伊織(釘宮理恵) アイドルマスター シャイニーTV IN 挑発 Cherry Heart 姫宮みらんとチョコレートロッカーズ 乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪ OP 鳥籠スクリプチュア 天空橋朋花(小岩井ことり) アイドルマスター ミリオンライブ! IM 天に舞う花の如く 前田トシイエ(阿澄佳奈),小早川ヒデアキ(内田真礼),千リキュウ(堀江由衣) 戦国乙女~LEGEND BATTLE~ OP 天壌を翔る者たち Love Planet Five 灼眼のシャナ ED 徒桜 蓮花 信長の忍び OP 不器用じゃなきゃ恋はできない 小桜エツ子 神秘の世界エルハザード ED 魔法少女チノ チノ(水瀬いのり) ご注文はうさぎですか?? IM 夢色トレイン 箱崎星梨花 (麻倉もも) アイドルマスター ミリオンライブ! IM 夢路らびりんす らびりんず うらら迷路帖 OP 明日へのbrilliant road angela 宇宙のステルヴィア OP 迷宮DESTINY プラズマジカ SHOW BY ROCK!! IN 陽炎~kagerou~ 天下取り隊 戦国乙女~桃色パラドックス~ OP 翼 藍井エイル アルスラーン戦記 風塵乱舞 OP 恋するラズベリー 田村ゆかり - - 恋のタイムマシン 田村ゆかり Dance×Mixer TM 恋をするたびに傷つきやすく… 翠玲 ナースエンジェルりりかSOS OP 恋心マスカレード 二階堂千鶴(野村香菜子) アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ IN 苺摘み物語 中原麻衣 清水愛 ストロベリー・パニック ED 黑き風雪の魔女 妖精帝國 - -
https://w.atwiki.jp/silverphilosopher/pages/193.html
ストロビナス 登録日:2010/04/16 Fri 20 51 投稿先:すごーい戦士(個人)スレNo.2 更新日:2014/06/30 Mon 00 54 55 ▽タグ一覧 Gex10超 ヴァーツ 人物 女性 戦士 魔法少女リリカルなのはモチーフ 名前 ストロビナス 種族 ゾルディアン 体格 身長176cm 主な能力・地位 ヴァーツ魔将校リブゼラジルと互角以上の砲撃魔法と空戦テクニックテラフォーミング技術者としての一面もあり 親族関係 父:ヴィルロメル従姉妹:リブゼラジル 主要活躍宙域 スペック Gex10.4 活躍年代 基準時の1万年後(クロイティス銀河大戦) メインページリンク プロフィール ローグリエル大帥軍大佐官、リブゼラジルの「いとこ」にあたる女性の人物・・・つまりは純血のゾルディアン種で、空戦砲撃魔導師。 リブゼラジルの両親はシャルバロン危機でヴァーツから投降したが、その父の弟がヴィルロメルであり、ヴィルロメルの娘にあたるのがストロビナスである。 ヴァーツの前線型の将校(艦長というよりも砲撃白兵戦型)である。年代もほぼ同じであるが、大戦初期はリブゼラジルを圧倒(リブゼラジルの力がある偶然の事情で抑えられていたのも一つの理由である)。 大戦を経て覚醒したリブゼラジルとも、それでもなお出力、戦闘技術の実力とまったくと言っていいほど互角で、外見も瓜二つである。 また、惑星開発の技術を持つ技術者と言う意外な一面もあり、戦闘以外でも知性派である。 ただし、サイドポニーのリブゼラジルと異なりストロビナスはショート。 クロイティス銀河大戦時には、惑星ディノールに降り立ち、単騎で惑星ディノールの南側極冠地域の中枢都市をほぼ制圧した実力者。(誇張抜きで自在に空飛ぶ原爆であるため、並の開発者惑星を荒らし回る位は可能である)彼女の工作で、ディノールはヴァーツ相手にまだなんとか通用する戦力をほぼ完全に消滅させられてしまうことになる。 リブゼラジルと比べても、冷静かつどこか達観した性格で変に執念深くなく引き際はわきまえており、妙に礼儀正しく、慇懃無礼さも不敵さも感じさせない口調でまず「お初にお目にかかります」と挨拶してくる。禅問答による精神的ゆさぶりにも優れている。一方で、終末を演出して破滅をもたらす思考は健在で、ある種ゾルディアンの持つ属性をそのまま反映している。 強い者を強いと認める感性をも持っており、油断も隙もない。 クロイティス大戦も生き残り、後々リブゼラジルの宿命の強敵となっていく。 デザイン・プロフィール:モチーフは「魔法少女リリカルなのはA s PORTABLE」に登場する高町なのはの偽者(?)、「星光の殲滅者」である。同作二作目で「シュテル・ザ・デストラクター」となっていたが、二作目登場以前に投稿しており、個人的にもお茶目なイメージの強い二作目より一作目のイメージが強い。 名の由来は星光の殲滅者の英訳とビーナス(金星の女神だが、金星の古名はルシフェルである)だ。 達観系魔族と言う発想はゾルディアンに近かったので、思い切ってGDW高町なのはのライバル役として抜擢したもので、白銀作成のダークヒロインではトップの存在と言えるだろう(元キャラ的に見ても実はなのはよりお気に入りである)。 技術者と言う設定は同作二作目の物語の設定を取り込んでおり、初期設定にはなかったもの。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ 名前 コメント -GDW世界 白銀の賢者分室 GDW メインページ
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/1732.html
【作品名】地球防衛軍3 PORTABLE 【ジャンル】ゲーム 【備考】地球防衛軍3のPSVita版、何とベイルウイングが使えるようになった 【共通設定・参考テンプレ】 酸:特殊合金製のアーマーがみるみる溶ける 雑魚蟻(10mサイズ)が一発で1リットル程度放出する 機械レーザーが3km飛ぶまでを1Sとして表記(大体0.00001秒) 【名前】ストーム1 【属性】人間男性、主人公 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】スーパー・アシッドガン:蟻の体液を分析し、兵器化したもの、直径1mぐらいの酸を飛ばす、特殊合金製のアーマーがみるみる溶ける酸よりも遥かに強力 射程は100m程で、機械レーザーの1/20程の速度、機械レーザーが1km飛ぶ間に1発ずつの速度で連射可能 300発撃つたびにリロード必須、リロードに50S(0.0005秒)ほどかかる リロード回数は無限 ジェノサイドガン:ロケットランチャー、一発で150m程の爆発を起こす、爆発に巻き込まれた200m級ビル4つが完全消滅(爆発が起こった瞬間に消えて無くなる)する威力 射程は6km程で、機械レーザー並みの弾速 1発撃つたびにリロード必須、リロードに50S(0.0005秒)ほどかかる リロード回数は無限 【防御力】3KMほどの高さから墜落して無傷 ジェノサイドガンの直撃に10発以上耐えられる 酸を20リットルほど浴びても耐久力の1%強が減るだけですむ 10m程の蟻が焼死する火炎や、10m程の蟻が即死する雷に1万発ぐらい耐える 【素早さ】機械レーザーの1/200程の速度で移動可能、緊急回避(とびこみ前転)をし続けると1.4倍程の速度で移動し続けられる 機械レーザーの1/200程の速度で突っ込んできた相手を5m先から見た後で避けられる 【特殊能力】緊急回避中にも銃器のリロードができる 【長所】HPを際限なく増やせるのでジェノサイドガンにも耐えられる防御力 【戦法】スーパー・アシッドガンで撃つ、効かなかったらジェノサイドガン 相手が透明とかで見えなかったら開幕でジェイノサイドガンを足元に撃ち込み自分諸共巻き込む 参戦 vol.123 621 821 格無しさん 2019/02/12 07 42 23 ジャガ考察 反応速度と防御無視攻撃で青年忍者=猫=猿レッドと= ストーム1(地球防衛軍3 PORTABLE) 考察 パワード・バターカップまでは戦法で勝ち それ以上は無理なので、パワード・バターカップの上
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/160.html
「ボイス!どういうことだよ、これは!?」 新メンバーの面接ということで誰が来るのかと思いきや、現れたのは小さな子供。真墨でなくとも、驚くのは当然だろう。 「ブラック君。そう怒らないでほしい。彼女達はサージェス・ヨーロッパからの推薦なんだよ」 「サージェス・ヨーロッパの紹介!?あのガキが!?」 指を指された少女はムスッとした顔で、真墨を睨んでいる。反対に隣の女性は全く表情を変えず、涼しい顔だ。 「まあまあ、いいじゃないですか。僕としてはメンバーの女性比率が高いのは大歓迎」 「菜月も可愛い子が一緒なのは嬉しいよ」 「お前らそういう問題かよ!」 蒼太と菜月が真墨の両肩を叩く。 最初は二人とも驚いていた癖に、いつの間にか不満思っているのは真墨だけになっていた。この二人は比較的こういったことに無頓着なタイプである。いつもつっこみ役だ。 (やれやれ……。さくら姐さんがいたなら俺と同じことを言っただろうなぁ……) 真墨は宇宙に旅立ったボウケンピンク――西堀さくらを思い出した。 「ともかく、能力に関しては問題ない。そこら辺は実際にミッションで確かめてもらうしかないね」 ミスター・ボイスがこう言うなら真墨もあまりしつこくは言えないのだ。さて、あの二人がどれほどのものか――真墨は一抹の不安を隠せなかった。 ――命懸けの冒険に今日も旅立つ者がいる。秘かに眠る危険な秘宝を守り抜くために、あらゆる困難を乗り越え進む冒険者達―― 魔法少女リリカルなのはVS轟轟戦隊ボウケンジャー ExtraTask02 隠されし術 周囲に張られてた結界は消え、今は気配も感じない。ユーノと映士は、カース達と戦った場所でお互いの情報を簡単に交換した。 アシュはユーノの知るどの世界にも存在しない。だが、不思議と各世界に伝わる伝説や伝承に登場する魔人や鬼の類と彼等のイメージは重なった。 ユーノは砕かれたカースの欠片に目をやる。欠片を取り、目を閉じてしばらく意識を集中させ、微かな魔力を感じ取る。 「何やってんだ、ユーノ?」 後ろから映士がそれを覗き込んだ。知らない彼からすれば不自然に見えるのだろう。 「高岡さん。これは石に魔力を注ぎ込んで形を形成した後、仮初めの命を与えたものですね。」 「ああ。古代ゴードム文明の大神官、ガジャって野郎が使ってたもんだ。」 「はい、この破片からは魔力を感じます。でも、高岡さんの話だと、ガジャは海の底……」 ユーノは口に手を当て考え込む。これを形成した魔法がこの世界のものなのか、それとも他のものなのか――それはわからない。 この世界には魔法は存在しないとなっているが、映士から聞いたアシュの術やガジャの術、そして高岡の術。管理外のこの世界で、かつて魔法が存在した可能性は十分にある。 それも管理局の全く知らない魔法体系―― 「おい……おい!」 「うわっ」 突然、眼鏡を弾かれ仰け反るユーノ。一瞬視界が歪む。 眼鏡を直すと目の前には映士の顔があった。どうやら声を掛けられていたのに気付かなかったらしい。 「ったく、さっきからずっと呼んでるのに気付かねぇのか?」 「すいません……それで高岡さん、アシュについては大体わかりました。それじゃあ肝心の百鬼界の封印を解く方法はあるんでしょうか?」 今度は映士が考え込んでしまった。教えていいものか、といった様子にも見える。 「俺様も全部を全部受け継いでる訳じゃあねぇしな……。だが、アシュの封印に使った神器を奉納してる寺なら知ってるぜ」 「それじゃあすぐに行きましょう。あまり時間はないかもしれません」 そう言って駆け出そうとするユーノだったが、襟首を映士に掴まれた。 「まあ待てよ。このことはサージェスに報告しとかねぇとな。アシュが関わっているならなおさらだ」 「ですが――」 あまり時間がないというのは、あくまで憶測の範疇を出てはいない。 それに、ユーノが急ぎたがるのは――正直なところ、憧れが大きかったりする。 発掘者の一族として多くの遺跡を発掘し、古代の遺産に触れてきた。ジュエルシード等、いいことばかりではなかったが、それでも発掘が好きだと今は思う。 無限書庫の司書になってからは数多の知識に触れ、想像と思索を繰り返してきた。 未知の術や世界は、彼の知的好奇心を刺激するには十分すぎるものだった。それを目の前にしては、走り出そうとするのも無理はない。 「わかりました。それじゃあそのお寺の場所を教えてください。僕は先に行ってますから、高岡さんは後から追いかけてきてくれれば」 ユーノの言葉に映士は頷き、寺の地図を渡す。 「爺さんと孫の二人だけだ。俺様の名前を言えば多分わかるだろ」 「ありがとうございます。それじゃあ――」 と、数歩走り出したところで足を止め、振り向く。 「あ、それと……今回の件ですが、まだ確実な段階でないことや、情報が漏れることを考え、管理局から魔導士の存在は極力明かさないよう言われています。ですからボウケンジャーの皆さんにも、今はまだ秘密にしておいてください」 それだけ捲くし立てて今度こそ走り出した。映士が後ろから呆れ半分の笑みを浮かべていることにも気付かなかった。 その日、ボウケンジャーのサロンの空気は最悪と言ってもよかった。 主な理由は新人のシグナムとヴィータにある。 紹介の後、シグナムは一言も喋らずサロンに座っている。蒼太が何やらモーションをかけているが、ほぼ無反応だ。 ヴィータの方はもっと問題だ。菜月も彼女と打ち解けようと頑張ってはいるが、当たり散らしては不機嫌そうにしている。 このままではまずいか――真墨はそう思い、シグナムとヴィータに話し掛けた。 「なあ、なんでお前らはボウケンジャーに入ったんだ?」 彼なりに親睦を深めようとの質問だったのだが―― 「それが命令だからだ」 と、シグナム。 「はやての頼みじゃなきゃこんなとこ……」 と、ヴィータ。 彼女らの答えを聞いた真墨は机を叩いて立ち上がった。サロン内にその音が響き、険悪な空気が漂う。 睨み付ける真墨の視線を二人は無言のまま真っ向から受け止め、見えない火花を散らした。 そのまま固まる時間。沈黙は菜月や蒼太にも広がる。 数十秒ほどなのに、それは随分長く感じられた。 「チッ!」 先に動いたのは真墨だった。軽く舌打ちしてサロンを立ち去る。 蒼太と菜月も顔を見合わせ、後を追いサロンを出た。 「ねえ、真墨。ちょっと言われたからって気にするなんてよくないよ?」 廊下を歩く真墨に菜月が駆け寄る。それでも歩みを止めないと、真墨の前に立ち塞がった。 「そうそう蒼太。彼女達もまだ慣れてないんだと思うけど?」 菜月に遅れて蒼太もゆっくりと近づいてくる。 「そんなことはわかってるんだよ。ただ……俺達はみんな理由はそれぞれ別でも、自分の意思でボウケンジャーに入隊したんだ。明石も言ってただろ?俺達は皆なにかを求めて冒険しに集まった、って」 それ故に、嫌々ここに来たような口振りの彼女らについ腹が立ってしまった。 歩くうちにいつの間にか外に出ていた。真墨は腕を頭の後ろで組み、空を仰ぐ。太陽が眩しくて目を細める。 「やっぱり明石のようには行かねえな――」 前ボウケンレッドの明石暁から受け継いだチーフの位置。これまでは知ったメンバー同士で問題なくミッションも遂行できたが、新人の相手はこれが初めてである。 最初からこれで大丈夫だろうかと不安にもなるというもの。 「でもさぁ、ヴィータちゃん達にここに来るように言った人って誰なんだろうね?」 「はやて、って言ってたね。ボウケンジャーの仕事を知ってて、サージェスに顔が利く人なのかな?」 それは真墨も気になった。だが、聞いたところで教えてくれるだろうか? 彼女達にはなにやら秘密がある――真墨の勘がそう告げていた。 シグナムとヴィータは二人、サロンに取り残されていた。 「なぁ、シグナム……なんであたし達二人なんだろうなぁ?」 だが、今のシグナムにその疑問に対しての答えは持っていなかった。なにしろ彼女自身もそれが気になっているのだから。 ――時空管理局、次元世界の管理をする機関に彼女達は所属している。 管理局はロストロギアと呼ばれる危険な古代遺産の確保に力を注いでおり、彼女達がここにいるのも、その調査のためである。 だが、本来二人はこういった任務をすることはほとんどない。それにそれぞれが別の部署に仕事を持っているのだが、何故かロストロギアの潜入調査に選ばれてしまった。 "彼女"から任務のことを聞いた時は正直、驚きを隠せなかった。なにせ現地の組織に短期間とはいえ素性を隠して所属しろというのだから―― 「シグナムとヴィータに行ってもらいたいねん。うちが二人を推薦しといたから」 それは八神家のリビングでのことだった。 八神はやて――ロストロギア『闇の書』もとい『夜天の魔導書』の主であり、同様に自分とヴィータの主でもある少女。かつては足の麻痺に苦しんでいたが、今ではそんなことは感じさせず中学校にも通っている。 「何故、我々なのですか?」 確かそう聞いたはずだ。確かに自分達は生身での運動能力にも優れている方だし、生半可なことではやられはしないだろう。 だが、それでも彼女があちこちに根回ししてまで、自分とヴィータを派遣する理由にはならない。その疑問はヴィータも同じだった。 「そうだよ。なんであたし達なんだ?そもそも管理局の仕事はどうするんだよ」 「それについては心配せんでええ。上手く埋め合わせしてくれるはずや」 彼女はニコニコしながらお茶を啜っている。この笑顔で頼まれると正直断りにくい。 「わかりました。ですが……任務を終えた際はその理由を聞かせてもらえますか?」 彼女は笑みを絶やさず、しかし、その眼はまっすぐにこちらの眼を見ている。長い付き合いで自分もヴィータもわかっている。それは誤魔化しなどでは決してなく、彼女は自分達を信頼して言っているのだ、と。 「行けば解るはずや。二人ならきっと――」 次の日、ボウケンジャーはミスター・ボイスによってサロンに集められた。シグナムとヴィータも昨夜は他のメンバーと同様に、与えられたサージェスの個室で休んだらしい。 「それで、どうしたんだボイス」 真墨の問いにモニターに写ったCGが答える。 「うん。先日、サージェスヨーロッパのプレシャスバンクから、『バジリスク』の化石が盗まれた。石化し、複数の部位に分かれたものだ。それが日本に渡った可能性がある」 「バジリスクって……何だ?」 ヴィータが首を傾げた。真墨が昨日確認した限りでは、彼女達は身体能力はずば抜けている。もしかするとボウケンジャーのメンバー以上かもしれない。だが反面、サバイバル能力や地理、宝や伝説についての知識は著しく欠如していた。 「バジリスクっていうのは、伝説上の魔物でね。八本足のトカゲで猛毒を持ち、睨んだ生き物を石に変える。色々伝説はあるけど、大体こんな感じ」 蒼太がパソコンを開いてヴィータに説明した。 「へぇ~、そんな生き物がいるんだ」 ヴィータは蒼太のパソコンを見て目を輝かす。真墨には、その仕種は歳相応のものに思えた。 「バジリスクの眼球だけは、過去に日本に渡ったとされている。化石とはいえ、ものがものだ。瞳は特にハザードレベルが高い。大まかな場所は調べてあるから、君達には先に眼球を確保してもらいたいんだ」 「ものがもの――か。探すのも十分注意が必要だな。ボウケンジャー出動だ。早速現地に向かうぞ!」 「了解!」 真墨の号令に菜月と蒼太が応じる。 「ああ、ちょっと待ってください」 中年の男性がサロンに入ってきた。ボウケンジャーの装備やビークルの開発やメンテナンスを担当しているメカニックの牧野森男だった。 プレシャスの解析も行う、ボウケンジャーを支える最も重要な裏方といえる。 「ヴィータ君とシグナム君のアクセルラーです。持っていって下さい」 そう言ってアクセルラーを手渡す。 ――アクセルラー。携帯電話型のそれは、アクセルスーツの装着のためのアイテムであり、その他にも通信や各種のツールが仕込まれた、いわばボウケンジャーの証とも言える。 だが、真墨に言わせれば、それは『ボウケンジャー』の証でこそあれ、『冒険者』の証ではない。 この出動は彼女らの入隊テストも兼ねている。真墨は心の中で気を引き締め直した。 ボウケンジャーが出動し、サロンには牧野とボイスのみが残った。 彼らを見送った牧野は誰にともなく呟く。 「行きましたか……」 「牧野さん……。シグナム君とヴィータ君の身体データ……牧野さんならわかりましたね?」 ボイスから牧野に話しかけた。普段とはまるで違う、ひょうきんでもなければ事務的でもない。どこか憂いを秘めた口調。 「ええ、やはり彼女達……」 「牧野さん、それ以上は――」 ボイスが牧野の言葉を遮った。 「失礼しました」 牧野もすぐにその意図を察して軽く頭を下げる。 「何かが起ころうとしているのは確かでしょう。ダークシャドウも侵入できないプレシャスバンクから痕跡も残さず、複数の場所に分けて保存してあるバジリスクをほぼ同時刻に盗み出す――プレシャスを超える古代遺産と魔法でもなければ不可能な芸当……」 「彼女達の入隊も当然関係しているのでしょうね……」 牧野も、ボイスも、そしてボウケンジャーも。今はただ、災いの影を照らす術を模索していた―― 雄大な山々が幾つも連なる、未だ自然を多く残した山脈。霊峰と呼ばれるような山もある。 その麓からボウケンジャーの3人とヴィータ、シグナムは見上げている。 「この山のどこかにバジリスクの瞳があるのか……」 「絞り込んであるとはいえ、探すにはちょっと骨が折れるなぁ」 「でもでも、その方が冒険らしいじゃない」 ボウケンジャーの三人がそれぞれの感想を述べる中、シグナムとヴィータは無言で付き従う。 「とりあえず俺と蒼太、シグナムは東側から、菜月とヴィータは西からそれぞれ調査だ。近くまでくれば反応があるだろう。」 シグナムとヴィータは無言で頷く。昨日ほどは不機嫌でもないようだった。 菜月とヴィータはアクセルラーを片手に山中を進む。山の緑はちょうど色濃くなる時期で、むせ返るような精気を放っている。 「なあ……」 「菜月だよ、間宮菜月」 名前を思い出せなかったのを察したのか、菜月から自己紹介をした。 「菜月はなんでボウケンジャーなんてやってんだ?昔の映像や資料には入隊の時に目を通したけどさ。大変だし、何度も死にかけてるだろ?」 「う~ん、やっぱり……楽しいからかな」 「楽しい?」 「元々菜月はね……自分の過去を探すために入ったんだ――」 菜月は自らの出自をヴィータに話し出した。 10万年前の古代レムリア文明の生き残りであること―― 生れ落ちてすぐにプレシャスの力で老化を遅らせながら眠っていたこと―― 真墨に拾われトレジャーハンターをしながら過去を探していたこと―― そしてボウケンジャーに入って過去を知ったこと―― 彼女は辛い過去だっただろうに、まるでそれを感じさせない。むしろ大事そうにゆっくりと語った。 「何ていうか……大変だったんだな」 「でも今は皆と冒険するのが楽しいよ。それに思い出があったから、真墨や蒼太さんや映ちゃんが大事に思えるもん」 かつては使命しかなかった。だが、今は家族がいて仲間がいる。 ヴィータは菜月に、どこか自分と似たものを感じた。 「それに今度は、ヴィータちゃんとシグナムさんも一緒に冒険できるよ」 「な、なに言ってんだよ!」 ヴィータは赤らんだ顔を隠すために顔を背けた。 何故、彼女はこんなに素直に笑えるのだろう。――少し彼女が羨ましい。 「それにいっぱい不思議なプレシャスに会えるよ。物を大きくする小槌とか、動物の言葉が解る指輪とか、どんな姿にも変身できる反物とか」 「すげ~、本当か!?」 打出の小槌、ソロモンの指輪、虹の反物――。菜月の話す冒険譚にいつしかヴィータは引き込まれていた。 東側からは真墨と蒼太、シグナムが黙々と山上を目指していた。 「ところで何て呼べばいいかな?シグナムさん?ちゃん、って感じじゃないよね」 真墨、シグナム、蒼太の順で、真墨は二人よりやや先を歩いている。 「シグナムでいい……」 シグナムは少々うんざりしていた。さっきから蒼太が何かと話しかけてくる。それでもこちらが不機嫌そうにすると、すぐに引き下がるあたり、かなり手馴れている。 「それじゃあシグナム。昨日も真墨が聞いてたけど、ボウケンジャーにはあんまり興味が無いのかな?」 「私は主から言われてここに来ただけだ。宝探しには興味は無い」 シグナムの言葉に、前を歩く真墨が振り返った。 「おい!俺達の任務は単なる宝探しじゃない。プレシャスってのは危険な物なんだ。それを利用して世界制服や滅亡を狙う連中までいるくらいにな。 何も知らない癖に勝手なこと言うんじゃねえっ!」 激昂する真墨を、蒼太が無言で片手を出して止める。 「シグナム、確かに僕達のやってることはただの宝探しだよ。でもプレシャスに限らず、宝を探すのは大抵が危険と隣り合わせ。これでなかなか大変なんだ。」 穏やかな口調。だが、その目は笑ってはいない。 「ならば何故、何を求めてお前達は冒険をしている?」 蒼太は頭を掻いて、少し困った素振りをする。 「僕は前はスパイをやっててね。スリルはあったんだけど、楽しんでたのは僕だけだった。 幾つも国や企業を崩壊させて――僕の情報が多くの人を悲しませてるのに気付いて、それからスパイを辞めた。皆の笑顔を守って、僕自身も笑顔でいたかったから、ボウケンジャーに入ったんだ」 シグナムは 「そうか……」 としか答えられなかった。 そして己の勝手な先入観を恥じた。気楽な宝探しなどではなく、彼らにも譲れないものがあったのだ。 「まっ、何を求めてるかは、皆それぞれ違うよ。前のチーフが言ってた、"俺達は皆、自分だけの宝を探して集まった"ってね。君には無いのかい?」 「宝なら既にある。命に代えても守るべきものが――」 宝、という表現が正しいのかはわからない。だが、最も大切なものは一つしか思いつかなかった。 「私達にここにくるよう言った人――私とヴィータの主人だ」 真墨が再び振り返る。表情にはもう怒りは無い。 「大事な宝が一つじゃなきゃいけない、なんてことはないんだぜ?形のあるものでなきゃいけない、ってこともな」 「形の無い宝……?」 「お前らが何か目的があってきたのは大体察しがつく。でもな、他の宝を探すのもいいんじゃないか?」 「そんなものがあると?」 「さあな。それに関しては、俺は命令しない。自分で考えてみろ」 それだけ言うと、また歩き出した。 虫や鳥の声がする。耳を澄ますとせせらぎも聞こえてきた。 見回すと近くに沢が流れていた。見たこともない魚が泳いでいる。 振り向くと眼下には街が広がっている。 (風が気持ちいい……) この景色を見れば、きっと主はやても喜ぶだろう。いつか皆でピクニックに来るのも悪くない。 (私がこんなことを思うとはな……) 考えてみると可笑しくなり、自然と笑みがこぼれた。 菜月、ヴィータ組は徐々に山頂に近づいていた。近くからは鐘の音が聞こえる。 「おい、菜月!あれ見ろよ!」 菜月がヴィータの指す方向を見ると、少し前を三人――いや、厳密には人ではない。 「ジャリュウ一族!」 恐竜の遺伝子により生まれた恐竜人類。赤いゴツゴツした皮膚に鎧を纏っている。 だが、一体見慣れないジャリュウが混じっていた。 皮膚は赤と緑の混ざった色、顔つきも全体的に恐竜よりもトカゲに近い。眼は鈍色でくすんでいる。だが、最大の特徴は頭頂部の鶏の冠に似た襞。そして両手、両足の他に、身体の中心から生える四本の腕だろう。 「なにあれ……」 思わず菜月が呟く。それはこれまでのジャリュウの中で最も異形なフォルムだった。 「どうするんだよ、菜月。あいつらバジリスクの目玉ってのを狙ってるんじゃないのか?」 「待って、ヴィータちゃん。とりあえず後をつけよう。真墨達にも連絡して」 アクセルラーを通じて連絡した後、二人は息を殺して付かず離れずの距離を保つ。 そのまま、10分程歩いただろうか。小さな洞窟の前で彼らは立ち止まった。 洞窟の前は開けた平地のため、これ以上は近寄れない。 会話に意識を集中し、なんとか聞き取ろうとする。 「ここに……バジリスク……確かなのか……」 やはり、狙いは『バジリスクの瞳』だ。 「菜月!」 声に振り向くと、真墨達三人が追いついてきていた。 「遅いよ、真墨!」 「悪い悪い」 軽口を叩き、五人が足を踏み出す。 「待て!ジャリュウ一族!」 尾行に驚くジャリュウ一族。だが、中心の邪悪竜だけは不気味に落ち着き払っていた。 「レディ!ボウケンジャー、スタートアップ!!」 同時にアクセルラーのタービンを左腕で滑らせる。 真墨は黒、蒼太は青、菜月は黄、シグナムはピンク、ヴィータは赤の光にそれぞれ包まれ、光が消えると、アクセルスーツを身に纏ったボウケンジャーが現れる。 「迅き冒険者!ボウケンブラック!」 「高き冒険者!ボウケンブルー!」 「強き冒険者!ボウケンイエロー!」 「深き冒険者……ボウケンピンク……」 「あ、熱き冒険者、ボウケン、レッド」 シグナムとヴィータを除く三人が思い思いのポーズを決めるが、シグナムとヴィータは恥ずかしいのか随分と動きが小さい。 一帯に静寂が流れる。 「ヴィータちゃん、ダメだよ!もっとはっきり言わなきゃ!」 「こんな恥ずかしいことできるかよ!」 「シグナム。恥ずかしがってると、余計に恥ずかしいよ?」 「とはいえ、これは……」 「お前らそんな場合か!」 ブラックによって、ようやく全員が戦闘態勢を取る。やはりつっこみ役か。 「貴様らがボウケンジャーか!俺は邪悪竜『バジーク』!」 他のジャリュウとは違う、中央のジャリュウが名乗った。口からは鋭く尖った牙が見え隠れしている。 「邪悪竜だと!?」 邪悪竜――同族との殺し合いで生き残ったジャリュウにリュウオーンが力を与えたもの。 リュウオーン亡き後、新たな邪悪竜や大邪竜は確認されていなかった。少なくとも真墨の知る限りでは。 「我らジャリュウ一族は新たな力を手に入れた!少々遊んでやるとしよう!」 バジークが指を弾くと同時に、茂みからカースが現れた。数は10体、少してこずる数だ。 ブルーとイエローでカースを。シグナムとヴィータでジャリュウを。そしてバジークの前にはブラックが立ちはだかった。 「アタック!」 ブラックの号令とともに全員が動く。 ブルーとイエローはサバイブレード――ボウケンジャーの標準装備。ビームガンのサバイバスター、剣のサバイブレードの形態を切り替えることができる――を抜き放ち、背中合わせに死角を補いつつカースを攻撃する。 シグナムとヴィータは一人ずつ、ジャリュウと戦っている。武器は同じくサバイブレード。 シグナムはジャリュウの剣を的確に捌きつつ、ヴィータは小柄な身体を活かし、ジャリュウを圧倒していく。 そしてブラック――サバイバスターを構え、機会を窺う。 バジークは六本の腕に剣を握っていた。それぞれの腕が別の意思を持っているかのように蠢く。 バジークは洞窟を背にして、ブラックはバジークを中心にして左右に動く。 「サバイバスター!」 意を決してサバイバスターを連射。オレンジの光線が銃口から放たれる。 「ふんっ!」 だが、全てのビームが六本の剣に防がれてしまう。 そして、ブラックがサバイブレードに切り替えた瞬間、既にバジークはブラックの懐にまで潜り込んでいた。 「ぐぁぁぁ!!」 サバイブレードが弾かれ、残った腕の斬撃で大きく吹き飛ばされた。 アクセルスーツからは激しい火花が散り、激痛に悶える。 バジークがブラックにとどめを刺そうと近づく。その時―― 「うわぁぁぁぁぁぁ!!」 戦場に悲鳴が響き渡った。 悲鳴はバジークの背後――洞窟の入り口から。そこには幼い少年が顔を青ざめ、腰を抜かしていた。 何故こんな山奥に少年が?何故洞窟から? 誰もが一瞬動きを止め、状況を認識する時間を必要とした。 最も早く回復したのはシグナム。だが、彼女の手が少年に届く前に、バジークは素早い動きで少年を締め上げ、剣を突きつける。 「動くな!!」 シグナムは急ブレーキをかけ、ブルーとイエローはカースから飛び退く。 「言わずともわかるだろうが……動けばこのガキはどうなるかなぁ……」 「くっ……!」 少年はバジークの腕の中で泣きじゃくっている。 ボウケンジャーを睨んだまま、洞窟に入ろうとするバジーク。 だが、銃声と同時にその足元に火花が散り、土煙が舞い上がる。 「どうも騒がしいと思ったら……やっぱりネガティブだったか!」 その声は高岡映士――ボウケンシルバーのものだった。その手にはサガスナイパーが握られている。 再びの硬直――そして最大の好機をシグナムとヴィータは見逃さなかった。 「もらった!」 「そこだ!」 シグナムがサバイブレードで、少年を掴んだ腕を斬る。同時にバジークの肩をヴィータがサバイバスターで狙い撃つ。 バジークの体液が飛び散り、少年の腕に付着する。バジークの腕は外れ、少年はシグナムによって助けられた。 だが―― 「くそっ!こうなれば……!」 バジークは背を向け、洞窟の中へと駆け込んでいく。誰も追うことはできなかった。 何故なら、助けられた少年の顔は真っ青に染まり、顔中に汗を掻いているのだ。 「どうした!大丈夫か!?」 シグナムが少年の肩を揺さぶってみても返事はなく、苦しそうに頭を振るだけだった。 「シグナム!後ろだ!」 ヴィータの声に振り向くと、ジャリュウがシグナム目掛け剣を振りかぶっている。 「くっ!」 咄嗟にサバイブレードで受け止める。ブルーもイエローも、そしてヴィータも目の前の相手に精一杯のようだった。 シルバーとブラックの二人で少年を診ている。だが、会話の全てを聞き取ることはできない。 「どうだ……映士」 「真墨……多分……しかないぜ」 「本気か?……子供を……するなんて」 「経験者……だ」 真墨はしばらく何か考えていたようだが、しばらくして叫んだ。 「全員!撤退だ!」 「ええ!?」 その言葉にブルーやイエローも振り向く。驚きの声を上げるが、少年の顔を見てすぐに理解したようだ。 「早くしろ!ヴィータとシグナム、お前らもだ!」 「プレシャスはどうするんだよ!?」 「俺は既に命令した!!」 ヴィータはまだ何か言いたそうにしていたが、しぶしぶ走り出す。シグナムとシルバーも無言で従い、ブラックも少年を担ぐとその後を追う。 ブラックやシグナムよりも洞窟から遠くにいるイエローとブルーが、カースとジャリュウに向けサバイバスターを乱射する。撤退の援護だろう。 ビームは地面に着弾し、激しく土煙を上げた。逃げるにはちょうどいい。 だが、ブラックだけは洞窟を向いたまま、動かない。まるで洞窟から何かが出てくるのを待っているかのように。 土煙の向こう――洞窟の暗闇から『それ』は現れた。 赤と緑の混ざり合ったどす黒い皮膚――邪悪竜バジークだ。 唯一違ったのは、鈍色だったはずの瞳は金色に輝き、怪しい光を放っている。 シグナムは直感的に危機を感じ、身を隠す。 バジークの視線はしばらく宙を彷徨い、ゆっくりとボウケンブラックへと向けられた。 その時、ブラックの取った行動に、シグナムは己の目を疑った。 彼は――ブラックは抱えていた少年を盾に視線を防ぎ、その陰からサバイバスターを撃ったのだ。 視線を受けた少年は手足から徐々に色を失ってゆき、やがて苦悶の表情もそのままに完全に石へと変わってしまった。 「何やってんだ!早く逃げるぞ!」 重さを増した少年を担ぎなおし、ブラックは斜面を滑り降りていく。 「何なんだよ……!危なくなったら子供を盾にして逃げるのが冒険だってのかよ!ボウケンジャーなのかよ!!」 シグナムの横を走るヴィータが叫ぶ。どうやら彼女も見ていたらしい。 その声には怒りと悔しさ――悲しさが込められていた。 「主はやて……何故あなたは我らを……」 もう幾度となく呟いた台詞――それでも思わずにはいられなかった。 聞こえなかったのか、それともヴィータもまた答えを持たないのか。 その問いに答える者はいなかった。 次回予告 「子供を盾とするのが貴様らの冒険か!」 「無能な管理局に何ができる……」 「僕は食べられませんよ~!」 「あたし達にはあたし達の戦い方がある!」 「ヴォルケンリッターが将、シグナム!参る!」 「全車、轟轟合体だ!!」 ExtraTask03 「新たなる冒険者」 おまけ はやて「それにしても……あの二人は今頃どないしてるんやろか?」 シャマル「サージェスは家からは通えませんもんねぇ。そういえば、どうしてあの二人なんですか?」 はやて「う~ん。ほら、あの二人は頑丈やし、身体を動かすのも得意やん?」 シャマル「でもそれならザフィーラでも良かったんじゃないですか?」 はやて「せやけど、ザフィーラやと色が被ってまうやんか」 シャマル「はやてちゃん……髪の色は多分関係ないんじゃないかしら……」 はやて「え……?」 シャマル「もしかして一番の理由って……それなんですか?」 はやて「…………」 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2181.html
フェイトの雷撃が最後のムガンを粉砕し、戦闘は時空管理局側の勝利に終わった。 歓声轟き、放っておけば祝宴でも始めてしまいそうな程の異様な熱気の中、その男は独り彫像のように佇んでいた。 先程までの獅子奮迅の活躍とは別人のようなその静かな姿は、他の男達の熱狂の中、まるで別世界の住人のように周囲の景色から乖離している。 「時空管理局の高町なのは一等空尉です。ご協力ありがとうございました」 管理局局員ではない、恐らく地元の民間魔導師であろうその男――ロージェノムの傍に降り立ち、なのははそう言って敬礼する。 間近で改めて見てみると、こう言っては悪いが……異様な風体の男だった。 3m近い長身、鍛え上げられた逞しい肉体。浅黒い肌の胸と背中に残る、まるで巨大な何かに穿たれたような傷痕。 その外見も然ることながら、何よりも男から滲み出る気配――オーラとでも言おうか――が、一般の人間とは明らかに一線を画している。 ……この人は、只者ではない。 胸の奥の何か――心臓ではない、リンカーコアでもない何かのざわつく気配を、なのはは感じていた。 「……時空管理局?」 なのはの言葉にロージェノムは無表情のまま、しかし怪訝そうな声で問い返す。 何か後ろ暗いことがある――というよりも、初めてその名前を聞いた、そんな響きだった。 ロージェノムの呟きを聞き取り、なのはは眉を寄せる。 ミッドチルダは時空管理局のお膝元、この世界の人間で管理局の名を知らないということはありえない。 一部の例外を除いて。 まさか……? 一つの可能性に辿り着き、なのははロージェノムを見上げ、口を開いた。 「ご存知……ないんですか?」 「いや……」 なのはの問いにロージェノムは言葉を濁し、 「――ああ、初耳だな」 そう言い直した。 一瞬、ロージェノムの表情が動いた――ように、なのはには見えた。 その表情の変化と歯切れの悪い言動に僅かばかりの違和感を覚えながらも、なのはは己の推測に確信を抱き始めていた。 「……こちらも一つ質問して良いだろうか?」 頭三つ分以上高い位置から見下ろすように問うロージェノムに少し威圧されながら、なのはは「答えられることならば」と言葉を返した。 ロージェノムは首肯し、なのは達にとっては常識的な、しかしなのはの推測する人間にとっては非常識的な疑問を口にする。 「先程お前達は何の機械的な補助も無しに空を飛んでいたが……あれは、何だ?」 その問いに、なのはは自分の推測の正しかったことを知った。 この男は、時空漂流者――何らかの理由でこの世界に飛ばされた、次元の迷子だ。 ロージェノムと名乗る時空漂流者の移送、並びに時空管理局本部での事情聴取はフェイトが行うこととなった。 本当はなのはがやりたがっていたのだが、被害状況の調査や街の復興計画などの細々とした処理の指揮を任されてしまい、仕方なくフェイトにお鉢が回ってきたのである。 臨時の助っ人が何故そこまで……と思わないでもないが、これは一等空尉という肩書きが仇となったとしか言いようがない。 日々仕事に忙殺されているもう一人の親友のことを思い出し、偉くなるのも考え物だなぁーとフェイトは他人事のように思うのだった。 管理局本部への任意同行をロージェノムが二つ返事で了承したことに、フェイトは少なからず驚いていた。 これまでにも時空漂流者を保護した経験はあるが、こんなにもあっさりと了解を得られたことは少ない。 殆どの場合、何らかの形で抵抗されてきたし、それが当然であるともフェイトは思っていた。 右も左も分からないような場所に突如放り出され、その上訳の分からない組織に連行されようとしている……。 寧ろ抵抗しない方がおかしいだろう。 にも関わらず、ロージェノムはこちらの要求を何の迷いもなく受け入れた。 魔法の「ま」の字も知らないこの男にとって、時空管理局の名も馴染みがある筈などない。 警戒心というものがないのか、自分の実力に絶対的な自信でも持っているのか、何か管理局に近づく裏でもあるのか、……それとも、何も考えていないだけなのか。 表情一つ変わらぬロージェノムの顔からは何も読み取れない。 管理局本部への移送に、ロージェノムは一つの条件を出した。 ロージェノムが搭乗していた質量兵器――〝ラゼンガン〟というらしい――を本部に持ち込みたいというロージェノムの要求に、どうしたものかとフェイトは悩む。 時空管理局は質量兵器の保有、及びその使用を禁じている。 時空漂流者とはいえその規制に例外は無い。 そして第一……目の前のガラクタがまともに動くとはフェイトには到底思えなかった。 四肢は潰れ、尻尾は千切れ、胴体も崩れかけた、元は人型だったであろう質量兵器。 辛うじて無事と言える部分はコクピットのある頭部付近だけである。 ……どう見ても、粗大ゴミとしか思えなかった。 「あの……やっぱりこれで本部まで行くのは、幾らなんでも無理があると思うんですけど……」 危ないですよーやめましょうよーと安全性の面から説得を試みるフェイトだったが、ロージェノムは大破したラゼンガンのコクピットに足をかけ、一言。 「首から下など飾りに過ぎん」 ……無茶苦茶な科白だったが、何故かこの男が言うと物凄く説得力があるような気がした。 そしてその直後、フェイトはロージェノムの言葉の意味を知ることになる。 「ぬ……おおおおおおおおっ!!」 操縦桿を握り咆哮を上げるロージェノムに応えるように、ラゼンガンの両眼に光が灯る。 瞬間、ラゼンガンの頭部両側面、人間で言えば耳に当たる部分から腕が生えた。 両腕で首筋をがっちりと掴み、左右に捻りながら頭を引き抜くラゼンガン。 ……傍から見ていると、物凄くシュールな光景だった。 そうして苦労して首から引き抜かれた頭部には、やはりと言うべきか、小さな脚がしっかりと付いている。 「ほ、本当に飾りだったんだ。首から下……」 予想の斜め上をいくラゼンガンの驚くべき正体に、フェイトはただ唖然とするしかなかった。 「……どうした? 管理局とやらに行くのではなかったのか」 一頭身のラゼンガン――この形態は暫定的に〝ラガン〟とでも呼ぼう――のコクピットから、ロージェノムが怪訝そうにフェイトを見下ろす。 すっかり可愛くなってしまったその機体を眺め、フェイトは諦めたように息を吐いた。 武装も無いようだし、これならば問題ないかもしれない……と、思いたい。 「あの……貴方は、何者なんですか?」 問いかけるフェイトを一瞥し、ロージェノムは目を眇めた。 「事情聴取は管理局に着いてからではなかったのか?」 「私の純粋な好奇心から訊いているんです」 本部に着いてから色々とドッキリさせられる前に今の内に心の準備を……という本音は隠して、フェイトは答える。 ロージェノムは黙り込んだ。 表情こそ動いていないが、しかしその内心では物凄く困っていた。 自分は一体何者なのか――実のところ、その明確な答えをロージェノムは持たない。 螺旋王――否。 この身はクローン培養によって造られたコピー、記憶や知識は受け継いでいるが決してオリジナルの『ロージェノム』と同一の存在ではない。 大グレン団旗艦超銀河ダイグレン生体コンピュータ――否。 既に超銀河グレンラガンとは切り離され、再び一つの個体として活動している。 誰でもない、俺は俺だ――論外。 そもそもこの娘の疑問への回答になっていない。 消去法で次々と選択肢を消していき、ロージェノムは遂に一つの答えに辿り着いた。 「わしは……」 言いかけて、ロージェノムは自嘲するように唇の端を歪めた。 何様のつもりだ、「わし」などと……。 あの時、あの宇宙で、最後の最期まで共に戦ってくれた忠臣に自分は何と答えた? ――王ではない、今はただの戦士だ。ヴィラル……お前と同じ、な。 そうだ、自分は戦士だ。 たとえこの身が仮初の肉体、造られた人格だとしても、自分が一人の戦士として、螺旋の戦士として戦ったことに変わりはない。 シモン達と共に、大グレン団の一員として戦ったことに偽りはない。 吹っ切れたように小さく笑い、ロージェノムは改めて口を開く。 「――私は戦士。螺旋の戦士、ロージェノム」 威風堂々、胸を張ってそう言い切った。 宇宙とは、認識されて初めて確定する――それがこの宇宙の理である。 ならば自分自身の存在も、自分自身が認識した姿に確定するのではないか。 自分の信じる自分の形に……。 故にロージェノムは全力で信じる。 戦士としての自分自身を、自分の信じる自分自身を。 ロージェノムの示した回答に、フェイトは虚を衝かれたように目を瞬かせていた。 なのはが管理局に戻った時には、既に夜は明けかけていた。 ロージェノムはどうしているだろうか、フェイトの事情聴取は上手く済んだだろうか。 報告書を提出し、自分達の保護した時空漂流者について問い合わせたなのはは、事情聴取は依然継続中という答えに目を見開いた。 フェイト達がいつ頃本部に戻ったのかは知らないが、少なくとも日の入り前には着いていただろう。 そこから事情聴取にどれだけかけているのか、何時間時空漂流者を拘束しているのか。 管理局員としての常識を外れたフェイトの行動が、なのはには信じられなかった。 「フェイトちゃ……ん!?」 取調室の扉を蹴破るような勢いで入室したなのは、室内に揃った予想外の顔の前に思わず踏鞴を踏んだ。 「あ、なのはちゃんお帰りー」 にこやかな笑顔でなのはを迎える、八神はやて二等陸佐。 「君はもう少し落ち着きというものを持った方が良いな、なのは」 渋い顔でなのはを振り返る、クロノ・ハウラオン提督。 「うぉっ!? ……って、何だなのはかよ。ビックリさせんな!」 居眠りでもしていたのか、挙動不審なヴィータ。 他にもシャマルやシグナムなどの守護騎士の面々、ユーノ・スクライア司書長やアルフなど、なのはにとって馴染みの深い面々が狭い取調室に勢揃いしている。 そして極めつけは……、 「あらあら、まるで同窓会みたいね」 「リンディさんまで……」 湯呑み片手にほけほけと笑う管理局総務統括官の姿に、なのはは呆れを通り越して脱力した。 「もう……皆揃って何やってるんですか!?」 時空漂流者への長時間の不当拘束だけでも許せないというのに、こんな大人数で事情聴取など理解出来ない。 否、理解したくない。 これではまるで尋問である。 なのはの糾弾にはやて達はばつの悪そうに視線を逸らした。 「いや、まぁ……最初はフェイトちゃんだけで普通に事情聴取やってたんやけどなぁ……」 「ちょっと事情が変わって……というかわたしだけじゃどうしようもない展開になっちゃって、それで無理言って皆に来て貰ったの」 言い訳するはやてとフェイトに、なのはの眉が剣呑そうに吊り上がる。 「事情って……皆が一度に集まらなきゃ駄目な位大事なことなの?」 リンディを始めとして今この場に集まっている面子は、皆時空管理局の中でも重要な場所を任されている者達であるとなのはは思っている。 時空漂流者一人の事情聴取などという些事にかまけ、こんな所で油を売っている暇などない。 そういった意味でも、なのはは怒っているのだ。 はやてはフェイトとアイコンタクトを交わし、「驚かんでよ?」と前置きした後、真剣な顔でこう切り出した。 「なのはちゃん。ウチらな……今、アンチスパイラルへの対抗策話し合ってんねん」 「…………へ?」 はやての口にした予想外の言葉に、なのはは面食らったように間の抜けた声を上げた。 アンチスパイラル。 アンチスパイラルとは……あのアンチスパイラルだろうか? 四年前、ミッドチルダ北部の空港爆破テロと共に全次元世界に宣戦布告し、以来次元世界各地で質量兵器による破壊活動を行う謎のテロ組織。 目下、なのは達時空管理局にとって最大最悪の「敵」……! そのアンチスパイラルとロージェノムの間に、一体何の関係があるというのか。 なのはの疑問に答えるように、はやては部屋の奥に座るロージェノム――腕を組み、なのは達のやり取りを黙然と見守る異邦の戦士を一瞥し、そしてこう言った。 「とんでもないジョーカーやで、あの人は……」 天元突破リリカルなのはSpiral 第1話「貴方は、何者なんですか?」(了) 戻る目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3314.html
前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ キュルケは手の甲で頬をぬぐい顔を上げる。 その二つ名の微熱よりさらに熱い物を宿らせた目でゴーレムの肩から見下ろすフーケを睨んだ。 「あなた、ただじゃおかないわよ。覚悟しなさい」 「はっ、それはこっちの台詞だよ。すぐに後を追わせてやるさ」 フーケはゴーレムの腕をキュルケの頭上に上げる。 それが振り下ろされればキュルケの体がどうなるか。 「キュルケ!潰されてしまうじゃないか!逃げるんだ!勝てるわけがない!」 いつのまにか岩陰に隠れていたギーシュが叫ぶ。 「そういうわけにはいかないのよ!」 キュルケは呪文と共に杖を振る。 唱えた魔法はフレイム・ボール。 猛るキュルケの心が魔法の力を強めたのか、一度に数個の火球が生まれた。 「行けっ」 全ての火球に殺到されもフーケは動かない。 「馬鹿だね」 ゴーレムの腕が大きさからは考えられないほど素早く火球を捕らえる。 目標を追い続ける火球も潰されてしまってはそれ以上は飛べない。 ゴーレムの腕に小さい焦げ跡を作っただけだ。 「さあ、つぶれちまいな」 ゴーレムが腕がキュルケに迫る。 「逃げろーーーー!」 ギーシュの再びの叫びも聞かず、キュルケはもう一度唱える。 「炎」そしてもう1つ「炎」さらにもう1つ…… だが、時間が足りない。 最後を組み合わせる前にゴーレムの拳はキュルケの目前にまで迫った。 キュルケの体が横に飛ばされた。 ゴーレムの腕は上から落ちてきていた。横に飛ばされるはずがない。 その証拠にキュルケは今、地面にめり込むゴーレムの拳を見ていた。 「もう、せっかく助けてもらったのに危ないことしたらだめなのね。びっくりしたのね」 見知らぬ青い長髪の女が側で頬をぷっくり膨らませて怒っていた。 キュルケより年上のようにも見えるが、仕草が子供っぽく見える変な女だ。 だが、その青い髪の色にキュルケはどこか見覚えがあるような気がした。 「あなた……だれよ?」 キュルケはとりあえずその質問をした。 何か、明確な意図があったわけではない。 突然現れて、助けてくれた青髪の女に他に聞くことがなかったのだ。 「私?私はイル……」 突如、青髪の女は頭を抱える。 なんというか、主人に怒られた使い魔のような感じだ。 「違うのね、私はイルなんて名前じゃないのね。えとえと。そう、私はシル……」 また女は頭を抱える。 いきなり、頭を振ったりして変な女だ。 「違うのね、私はシルなんて名前じゃないのね。えとえと。そう、私はアルフなのね。アルフ!」 「そ、そう」 犬みたいな名前だ。 とても怪しいが、青髪の女はすごくいいことをしたように満足した顔つきをしているので、キュルケは追求する気にはなれない。 そこでキュルケははっと気づいた。 こんな事をしている場合ではないのだ。 キュルケは駆け出そうとしたが、青髪の女に襟首を捕まれて止められてしまう。 「だから、やめるのね」 「やめれるわけ無いでしょ!あの女、タバサをどうしたと思うの?」 「どうもなってないのね」 「え?」 キュルケは足を止めて女の顔を見る。 世間話をしているような顔で女は続けた。 「タバサって言うナマイキでいけ好かないチビガキならお姉様が助けたのね」 「お姉様?」 「あそこなのね」 青い髪の女が見上げる先をキュルケも見た。 まず見えたのは、空を見上げる土くれのフーケ。 つい先ほどまで追い回していたキュルケにまったく注意を払っていなかった。 そういえば、少しの間とはいえキュルケはこの女と話していたのだ。 それはゴーレムに攻撃させるには十分な時間だ。 だが、攻撃はない。 キュルケとは別の物に注意を向けなければならなかったからだ。 ならその別のものとは…… キュルケは視線をさらに上に向けた。 その少女は空に浮かんでいた。 二つの月に照らされる二つに結んだ金糸の髪が風の中に揺れていた。 黒い服、そして黒いマントは闇から浮き出るようでもあり、夜空にとけ込むようでもある。 手に持つ杖もまた黒い。それはインテリジェンスデバイス、バルディッシュ。 「近頃は仮面が流行っているのかい?」 少女はフーケの言葉には応えない。 いかなる思いを抱いているのか、仮面に隠された顔からは伺えるはずもない。 「無視かい。まあ、いいさ。でも、名前くらいは名乗ってもらうよ」 フーケに杖を少女に向けられた少女はなにも答えない。 焦れるフーケが杖を下ろそうとしたとき、少女は口を開いた。 「フェイト」 そして、彼女は続ける。 「ただのフェイト。家名も、過去もない。ただの……フェイト」 その言葉は誰に向けた物だったのだろう。 あるいは、フェイトと名乗るその少女自身に向けた言葉なのかも知れない。 「なら、そのフェイトは何をしに来たんだい?」 フェイトはバルディッシュを両手で持ち、後ろに構える。 斧の刃が持ち上がり、そこから吹き出る金色の魔力が鎌の刃を作った。 「いちいち邪魔が出る夜だね。あんたも潰してやるよ」 フーケが杖を振ると空を見上げるゴーレムの腕が形を変えていく。 空のフェイトに届くように長く、長く。 振り上げられたゴーレムの腕がうなりを上げた。 岩でできているとは思えないしなやかさでそれは伸び、岩の重さをそのままにフェイトに飛ぶ。 フェイトは金色の鎌を構える手に力を込め、その岩の鞭の前に飛び出した。 鞭のしなやかさを持つゴーレムの腕の動きは人の目で捉えられるようなものでは物ではない。 その中に飛び込むのは自殺作行為という物だ。 フーケもまた、そう考えた。 だが、フェイトが二度、三度、空中で体を回したとき、地面に落ちたのはフェイトではなくゴーレムの腕だった岩の塊。 「なら、これでどうだい!」 ゴーレムが残った腕を振るが、空にはすでにフェイトはいない。 「ど、どこに?」 フーケはフェイトの姿を完全に見失っていた。 すでに地面に降りていたフィイトは金色の鎌にさらに魔力を込める。 一回り大きくなった鎌を右から左へ。 ゴーレムの右足が寸断され、その体が傾いていく。 次にフーケの悲鳴を聞きながら左から右へ。 半ばで切られたゴーレムの足が滑る。 両の足を切られては立てるはずもない。 フーケのゴーレムは轟音と土煙を上げ、その場に崩れ落ちた。 「あの……ガキ!」 フーケは積もるゴーレムの瓦礫の上で呟いた。 不意に30メイルも落下するのは、メイジといえども危険な事だ。 レビテーションを咄嗟に唱えても体をしたたか瓦礫の山に打ち付けてしまった。 それでも痛みはするが、身体に異常はない。 骨折もないし怪我もない。 「なっ!」 体を起こしたフーケは、目の前の黒い少女の姿に目を剥く。 放電する光球を備えたバルディッシュを、フェイトがまっすぐフーケに突きつけていた。 「冗談じゃないよ!」 光球の起こす唸りでその威力は想像できる。 食らえばただごとでは済まないのは確かだ。 未だふらつく足で走るフーケは、レビテーションを唱えながら崖に飛び込んだ。 フェイトの杖から放たれる雷の槍、フォトンランサーが瓦礫を砕く。 小さな石はもちろん、人の身長ほどもある岩ですらかまわず粉々にする。 フェイトはバルディッシュを左右に振り、その場にある瓦礫を片端から砂粒へと変えていった。 やがて、その中から青い宝石が表れる。 「封印」 「Yes sir」 すでに光を失った青い宝石に逆らう力はない。 バルディッシュから伸びる魔力に捕まれ、瞬時にその姿を消した。 「Sealing.Receipt Number none」 ナンバー無し。 バルディッシュの告げるその言葉にフェイトはわずかに首をかしげるが、それもわずかな間。 呆然としているキュルケを目の端で見ると、フェイトは足下に金色の翼を広げ、双月の輝く空に消えていった。 フェイトが姿を消してもキュルケは呆然としていた。 あまりにもわからないことが多いが、1つだけわかったことがある。 フェイトがジュエルシードを持って行ったと言うことだ。 「ねえ、あのフェイトって娘……」 隣にいるはずのアルフに聞こうとしたが誰もいない。 アルフもすでに姿をくらましていた。 「いったいなんだったのよ」 答える者はいないのはわかっているが、口から自然に漏れる。 それほどに今の状況がよく分からなかったし、これからなにをしたらいいかわからない。 頭の中で整理をつけ、やっと思い出す。 「そう、タバサよ!タバサーーーっ」 助けられたはずのタバサを探そうと走り出したキュルケのマントを誰かが掴む。 くいくいと引っ張られて少し喉が詰まった。 「ここ」 「タバサ!」 唐突にタバサが後ろにいた。この娘は時々こういうところがあるが、こんな時にまでやらなくても良さそうなものだ。 「あなた、一体どうしてたの?」 「フェイトに助けてもらって、崖を飛んできた」 「そ、そう」 それにしては飛んでいるタバサを見なかったような気がするが、キュルケはとりあえず置いておくことにした。 代わりに親友の無事を喜んでタバサの頭に着いていた砂埃を払い落としてやった。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
https://w.atwiki.jp/ohden/pages/193.html
■download Project Top http //sourceforge.net/projects/portableubuntu/ Portable_Ubuntu本体 http //jaist.dl.sourceforge.net/project/portableubuntu/portableubuntu/DOS/Portable_Ubuntu_DOS_Lite_release_2.exe CheckSum(MD5) http //jaist.dl.sourceforge.net/project/portableubuntu/portableubuntu/DOS/Portable_Ubuntu_DOS_Lite_release_2.exe.md5.checksum.txt ■Install downloadしたexeは自己解凍形式の圧縮ファイル。 解凍して、適当な所に配置すればok。 ■Run 解凍したdir topに『Portable_Ubuntu_DOS_Lite』ってdirがある。 そのdir直下にある『pubuntu_lite.exe』を実行すれば起動してくれる。 更新日: 2010年03月12日 (金) 09時25分22秒
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/586.html
D.C. ~ダ・カーポ~ 戦いは終わる ◆HlLdWe.oBM 「浅倉ァァァ!!! あいつだけはァァァ、あいつだけはァァアアアアア!!!!!」 『おい、ご主人様。落ちつけよ。いったい何があったんだよ?』 バクラは状況がまるでつかめなかった。 それもそのはずだ。 かがみが連れ去られた事でバクラが宿る千年リングはホテルのロビーに放置されていたのだから。 そして再びかがみが手にするまで誰の手にも渡る事なく沈黙していたのだ。 「浅倉が、浅倉が、つかさを、つかさを……」 『つかさ? 確かご主人様の双子の妹だな』 「つかさぁぁぁ……つかさぁぁああ……つかさああああああああ」 『(こりゃあ、時間がかかりそうだな。だが……)』 バクラは見抜いていた。 かがみの心に以前とは比べ物にならない程の負の感情が宿っている事に。 それはバクラにとっては何よりも好むものだった。 【1日目 夕方】 【現在地 F-9 ホテル1階ロビー】 【柊かがみ@なの☆すた】 【状態】バリアジャケット、つかさの死への悲しみ、サイドポニー、自分以外の生物に対する激しい憎悪、極度の錯乱&やさぐれ、1時間変身不可(キックホッパー) 【装備】ゼクトバックル(ホッパー)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、ホッパーゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード、千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです、ホテルの従業員の制服、ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、レヴァンティン(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ライディングボード@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:みんな死ねばいいのに……。 1.浅倉威を最優先で殺す。 2.他の参加者を皆殺しにして最後に自殺する。 【備考】 ※一部の参加者やそれに関する知識が消されています(たびかさなる心身に対するショックで思い出す可能性があります)。 ※デルタギアを装着した事により電気を放つ能力を得ました。 ※「自分は間違っていない」という強い自己暗示のよって怪我の痛みや身体の疲労をある程度感じていません。 ※周りのせいで自分が辛い目に遭っていると思っています。 ※変身時間の制限にある程度気付きました(1時間~1時間30分程時間を空ける必要がある事まで把握)。 ※エリアの端と端が繋がっている事に気が付きました。 ※千年リングを装備した事でバクラの人格が目覚めました。以下【バクラ@キャロが千年リングを見つけたそうです】の簡易状態表。 【思考】 基本:このデスゲームを思いっきり楽しんだ上で相棒の世界へ帰還する。 1.何があったか聞き出しながらかがみを落ち着かせる。 2.当面はかがみをサポート及び誘導して優勝に導くつもりだが、場合によっては新しい宿主を捜す事も視野に入れる。 3.万丈目に対して……?(恨んではいない) 4.こなたに興味。 5.可能ならばキャロを探したいが、自分の世界のキャロと同一人物かどうかは若干の疑問。仮にかがみが自分の世界のキャロと出会った時殺しそうになったら時間を稼いで憑依してどうにかする。 6.メビウス(ヒビノ・ミライ)は万丈目と同じくこのデスゲームにおいては邪魔な存在。 7.パラサイトマインドは使用できるのか? もしも出来るのならば……。 【備考】 ※千年リングの制限について大まかに気付きましたが、再憑依に必要な正確な時間は分かっていません(少なくとも2時間以上必要である事は把握)。 ※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました(もしも自分の知らないキャロなら殺す事に躊躇いはありません)。 ※かがみのいる世界が参加者に関係するものが大量に存在する世界だと考えています。 ※かがみの悪い事を全て周りのせいにする考え方を気に入っていません(別に訂正する気はないようです)。 ▼ ▼ ▼ 「とりあえずは大丈夫みたいだな」 「いやまだ安心できねえぞ」 金居がミラーモンスターに連れ去られてから早数十分。 その場に取り残されたヴィータはアギトと共に瓦礫と化した市街地を一層の警戒を払いながら移動していた。 あれから何も起きてないが用心するに越した事はない。 ほとんど廃墟と化したせいで至る所に鏡やそれに類する物が散らばっている。 いつミラーモンスターが襲ってくるか分かったものではない。 「くそっ! はやてだけじゃなくて金居まで――」 「俺がどうした?」 「「か、金居!?」」 後ろから声を掛けられて振り返ると、そこにはミラーワールドに連れ去られたはずの金居がいた。 見たところ少々服装が乱れて疲れているみたいだが、大きな怪我はなかった。 どこか信用できないと思っていてもヴィータは金居の無事にほっと心を撫で下ろすのだった。 「おい、お前大丈夫だったのか?」 「まあな。ちょっといろいろあったがな」 妙に含みのある物言いだったが、本人が大丈夫と言っているのでそれほど心配はしなかった。 だが気になるのは鏡の中に連れ去られてから今まで何があったかという事だ。 その内容次第では今度の行動にも支障が出るかもしれない。 「そっか。でもいったい何があったんだよ?」 「ああ、今から話すさ」 ヴィータの質問に答える金居の顔には笑みが浮かんでいた。 当然ヴィータ達は生還できた喜びから来る笑みだと思った。 だがその笑みの本当の意味にヴィータ達が気づく事はなかった。 【1日目 夕方】 【現在地 E-5 市街地北部】 【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA s】 【状態】疲労(小)、奇襲に対する危機感(大)、セフィロスとアーカードへの恐怖 【装備】ゼストの槍@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ヘルメスドライブ(破損自己修復中で数時間使用不可/核鉄状態)@なのは×錬金、アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F、セフィロスのデイパック(支給品一式) 【思考】 基本:はやての元へ帰る。脱出するために当面ははやて(StS)と協力する。 1.はやて(StS)は様子見、当分の間は同行するが不審点があれば戦闘も辞さない。 2.とりあえず金居から話を聞く。 3.ヴィヴィオ、ミライ、ゼスト、ルーテシアを探す。 4.アーカード、アンジール、紫髪の少女(かがみ)は殺す。 5.グラーフアイゼンはどこにあるんだ……? 【備考】 ※ヘルメスドライブの使用者として登録されています。 ※セフィロスの遭遇以前の動向をある程度把握しています。 ※今のところ信用できるのはミライ、なのは、フェイト、ユーノ、ルーテシア、ゼストのみ。 ※はやて(StS)、甲虫の怪人(キング)、アーカード、アレックス、紫髪の少女(かがみ)、アンジール、セフィロスを警戒しています。 ※参加者が異なる時間軸や世界から来ている事を把握しています。 【アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS】の簡易状態表。 【思考】 基本:ゼスト&ルーテシアと合流して脱出する。 1.とりあえずヴィータやはやてと協力。 2.まだこの状況ってやべぇんじゃねぇの!? 3.ゼストとルーテシアが自分の知る2人か疑問。 4.金居の事を非常に警戒しています。 【備考】 ※参加者が異なる時間軸や世界から来ている事を把握しています。ただし具体的には解っていないので現状誰かに話す気はありません。 ※デイパックの中から観察していたのでヴィータと遭遇する前のセフィロスをある程度知っています。 ※ヴィータがはやてを『偽者』とする事に否定的です。 【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状況】疲労(小)、腹部に軽い痛み、ゼロ(キング)への警戒、1時間変身不可(アンデッド) 【装備】なし 【道具】支給品一式、トランプ@なの魂、砂糖1kg×8、USBメモリ@オリジナル、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER 【思考】 基本:プレシアの殺害。 1.とりあえずヴィータに何があったか説明しつつ今後の事について話し合う。 2.基本的に集団内に潜んで参加者を利用or攪乱する。強力な参加者には集団をぶつけて消耗を図る(状況次第では自らも戦う)。 3.利用できるものは利用して、邪魔者は排除する。 4.上手く状況を動かして隙を見てアーカードを殺害する。 5.同行者の隙を見てUSBメモリの内容を確認する。 6.工場に向かい、首輪を解除する手がかりを探す振りをする。 【備考】 ※この戦いにおいてアンデットの死亡=封印だと考えています。 ※最終目的はバトルファイトの優勝なのでジョーカーやキングも封印したいと考えています ※殺し合いが難航すればプレシアの介入があり、また首輪が解除できてもその後にプレシアとの戦いがあると考えています。 ※参加者が異なる世界・時間から来ている可能性に気付いています。 ※ジョーカーがインテグラと組んでいた場合、アーカードを止められる可能性があると考えています。 ※変身から最低50分は再変身できない程度に把握しています。 ※プレシアが思考を制限する能力を持っているかもしれないと考えています。 ▼ ▼ ▼ 「俺は、いったい――ッ!?」 元の会場に戻った事で強制的に変身が解除された始が我に返った時には全ては終わっていた。 周りを見渡してみればそこは自分が元いた場所。 浅倉との戦闘で崩壊した市街地の風景が目に痛い。 なぜか拾い直した記憶のないデイパックがあったが、とりあえずベルトが切れた方を捨てて一つにまとめておいた。 そして徐々に怒りに身を任せてジョーカーとして戦った記憶が蘇ってくる。 おそらく今は制限のおかげでジョーカーへの変身が解けているのだろう。 だが制限はいつまでも続かない。 今度またジョーカーの欲求が強くなれば――。 「――俺は……」 ――正気を保つ自信などありはしない。 【1日目 夕方】 【現在地 F-7】 【相川始@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】疲労(小)、背中がギンガの血で濡れている、言葉に出来ない感情、一時間変身不可(カリス、ジョーカー) 【装備】ラウズカード(ハートのA~10)@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式×2、パーフェクトゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード、録音機@なのは×終わクロ 【思考】 基本:皆殺し? 1.生きる為に戦う? 2.アンデッドの反応があった場所、もしくは他の施設に向かう。 3.アンデッド、エネル、赤いコートの男(=アーカード)を優先的に殺す。 4.アーカードに録音機を渡す? 5.どこかにあるのならハートのJ、Q、Kが欲しい。 6.ギンガの言っていたスバルや他の4人(なのは、フェイト、はやて、キャロ)が少し気になる。彼女達に会ったら……? 7.ギンガの死をこのまま無駄に終わらせたくはない。 8.浅倉が再び戦いを挑んでくるなら受けて立つ。 【備考】 ※ジョーカー化の欲求に抗っています。しかし再びジョーカーになれば自分を抑える自信はありません。 ※首輪の解除は不可能と考えています。 ※「他のアンデットが封印されると、自分はバトルファイト勝利者となるのではないか」と考えています。 ※エネルとの遭遇からこのバトルファイトに疑念を抱き始めました。 ※赤いコートの男(=アーカード)がギンガを殺したと思っています。 ※主要施設のメールアドレスを把握しました(図書館以外のアドレスがどの場所のものかは不明)。 ▼ ▼ ▼ 「また水を差されてしまったが、もう誰にも邪魔はさせん……」 地上本部前の惨状の中でキース・レッドは高揚していた。 一度目と二度目はミラーモンスターの介入で図らずも決着は付かなかった。 これで三度目。 今度こそ因縁に蹴りを付ける。 長年の願いが叶う時が刻一刻と近づく事に嬉しさを感じていた。 「ふん、ここにあったか」 瓦礫の中で見つけた物は対化物戦闘用13mm拳銃ジャッカルと.454カスール カスタムオートマチックの二丁の化け物銃器。 先程の戦闘では探りが入ったとはいえ決定打が出なかった。 今の状態で膠着なら外部の道具できっかけを作るしかない。 そのためにジャッカルとカスールは回収しておきたかったが、それは早々に叶った。 だがあくまできっかけ、最期の止めは自らの手で付ける。 そして川で拾ったデイパックの中にあった予備弾の中から合うものを選んで弾を込めながら、先程の戦闘からある推測を立てていた。 意外にもそれは時を同じくしてアレックスも考えていた事だった。 (こっちに戻ってからだと身体が少し重く感じる。やはり力の制限は首輪ではないのか? こういう事はクアットロに――ん?) キース・レッドはそこで思考を中断した。 コツコツという足音と共に誰かがこちらに向かってきたからだ。 見つかると厄介になると思って移動しようとしたが、そいつは不用心にも何の警戒も無しにすぐに姿を現した。 それは上から下まで全身包帯を巻き付けて浮浪者のような雰囲気を漂わせた奇妙な人物だった。 だが首輪を付けている事から参加者である事は明白だ。 そしてどこか生気がなく不気味な雰囲気だった。 もう既に二人の距離はほとんどなかった。 「死ね」 そしてキース・レッドは何の躊躇いもなく刃へと変化した右手を一閃した。 ARMSの刃が描く軌道は真横。 一瞬の膠着の後、首を刎ねられて死体が一つ出来上がっていた。 そこに何の感情もない。 ただ邪魔だった、ただそれだけだ。 だがキース・レッドは知らなかった。 今殺した人物がキース・レッドの血の匂いを誘われて理性の箍が外れて近づいてきた事を。 そうなる前は天才的な頭脳で数々の難事件を解決へと導いてきた事を。 彼が世界一の探偵と讃えられているLである事を。 そして偶然か必然かLの正体を知る者がその現場を見ていた。 キース・レッドが倒すべき兄弟であり、Lの有能さを惜しんでいた人物。 アレックスだ。 「キース・レッド、貴様ァァァ!!!」 「その様子だと知り合いか、随分と丸くなったなァァァ!!!」 こうして二人は三度目の邂逅を果たした。 【L@L change the world after story 死亡確認】 【1日目 夕方】 【現在地 E-5 地上本部1階ロビー】 【キース・レッド@ARMSクロス『シルバー』】 【状態】疲労(中) 【装備】ベガルタ@ARMSクロス『シルバー』、核鉄「サンライトハート改」(待機状態)@なのは×錬金、対化物戦闘用13mm拳銃ジャッカル(6/6)@NANOSING、.454カスール カスタムオートマチック(6/6)@NANOSING 【道具】支給品一式、ヴァッシュのコート@リリカルTRIGUNA s、首輪×2(優衣、なのは@A’s)、優衣とカレンとアンデルセンのデイパック(道具①と②と③) 【道具①】支給品一式、レリック(刻印ナンバーⅦ)@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具②】支給品一式、ランダム支給品(元カレン:0~2) 【道具③】支給品一式、各種弾薬(各30発ずつ/ジャッカルとカスール共に6発消費)、カートリッジ(残り13発)、レイトウ本マグロ@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、杖@ゲッターロボ昴 【思考】 基本:キース・シルバー(アレックス)と戦い、自分の方が高みにある事を証明する。 1.キース・シルバーと決着を付ける。 2.できるだけ早く首輪を外したい。 【備考】 ※今のキース・シルバーの名がアレックスだと知りましたが、アレックスと呼ぶ気はありません。 ※神崎優衣の出身世界(仮面ライダーリリカル龍騎)について大まかな説明を聞きました。 ※白刃の主をヴァッシュだと思っています。 ※サンライトハート改は余程の事がない限り使う気はありません。 ※ルーテシアの話の真偽についてはどうでもいいみたいです。 ※特別な力の制限は首輪以外のもので行っていると考えています。 【アレックス@ARMSクロス『シルバー』】 【状態】疲労(中)、激しい怒り 【装備】なし 【道具】支給品一式、Lとザフィーラのデイパック(道具①と②) 【道具①】支給品一式、首輪探知機(電源が切れたため使用不能)、ガムテープ@オリジナル、ラウズカード(ハートのJ、Q、K)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、レリック(刻印ナンバーⅥ、幻術魔法で花に偽装中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪(シグナム)、首輪の考察に関するメモ 【道具②】支給品一式、ランダム支給品(ザフィーラ:1~3) 【思考】 基本:自分の意思による闘争を行い、この殺し合いを管理局の勝利という形で終わらせる。 1.キース・レッドと決着を付ける。 2.決着が付いた後にキース・レッドに彼が所属する組織の事を尋問する。その後に首輪を破壊する。 3.六課メンバーと合流する。 【備考】 ※セフィロスはデスゲームに乗っていると思っています。 ※はやて@仮面ライダーリリカル龍騎は管理局員であり、セフィロスに騙されて一緒にいると思っています。 ※キース・レッド、管理局員以外の生死にはあまり興味がありません。 ※参加者に配られた武器にはARMS殺しに似たプログラムが組み込まれていると思っています。 ※殺し合いにキース・レッドやサイボーグのいた組織が関与していると思っています。 ※他の参加者が平行世界から集められたという可能性を考慮に入れました。 ※市街地東側に医療設備が偏っている事から、西側にプレシアにとって都合の悪いものがあるかもしれないと推測しています。 ※特別な力の制限は首輪以外のもので行っていると考えています。 ▼ ▼ ▼ 「天道、総司……」 それは愛する母を奪った者の名前。 「これは……」 ふと床に目をやるといつのまにかなくなっていたデイパックがあった。 そしてその口からウサギのぬいぐるみが顔を覗かせていた。 それはなのはママとの思い出のぬいぐるみ。 「なのはママ……待っていてね……」 天道がなのはママの居場所を知っている事は確かだ。 素直に教えないようだから今度こそ倒してお話を聞かせてもらう。 母を求める聖王の決意は固かった。 【1日目 夕方】 【現在地 I-5 聖王のゆりかご内の通路】 【ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(小)、魔力消費(小)、聖王モード、洗脳による怒り極大 【装備】レリック(刻印ナンバー不明/融合中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、憑神鎌(スケィス)@.hack//Lightning 【道具】支給品一式、フェルの衣装、クラールヴィント@魔法少女リリカルなのはStrikerS、レークイヴェムゼンゼ@なのは×終わクロ、ヴィヴィオのぬいぐるみ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:なのはママとフェイトママの敵を皆殺しにする。 1.天道総司を倒してなのはママを助ける。 2.なのはママとフェイトママを殺した人は優先的に殺す。 3.頃合を見て、再びゆりかごを動かすために戻ってくる。 【備考】 ※浅倉威は矢車想(名前は知らない)から自分を守ったヒーローだと思っています(一応まだ信頼しています。殴ったのは何らかの理由があるからだと考えています)。 ※矢車とエネル(名前は知らない)を危険視しています。キングは天道総司を助ける善人だと考えています。 ※クラールヴィントは浅倉を警戒しています。 ※ヴィヴィオに適合しないレリックが融合しています。弊害の有無・内容は後続の書き手さんにお任せします。 ▼ ▼ ▼ 「天道さん! しっかりして下さい、天道さん!!」 夕日が差し込むスーパーの事務室になのはの悲痛の叫びが木霊する。 だが部屋の中に赤が目に付くのは決して夕陽のせいばかりではない。 (いったい向こうで何が!?) 何もかも分からない事だらけだった。 まずいきなりコップから蛇が顔をのぞかせてその毒々しい舌で天道を引きずり込んでいった。 そして何とか追いかけようと四苦八苦しているうちに天道がいきなり窓から飛び出してきた。 その時窓の向こうで親友の姿を見た気がするが、戻ってきた天道の姿でそれどころではなかった。 天道は頭から血を流して息も絶え絶えの状態だった。 すぐに回復魔法を掛けようとしたが思うように捗らなかった。 まだほとんど魔力が回復していないのだから当然だ。 (そんな、どうしたら……何か、何か治療できる物は――あれは?) なんとか起死回生の策はないかと辺りを見渡したなのはの目に留まったのは天道が手にしていたデイパック。 元々は金居のもので乱戦の最中落としたのを気絶する前に天道がつかんでそのまま持ってきたのだ。 そしてこの中には金居が役に立つと判断してあらかじめ別に分けていた支給品が入っていた。 もちろんなのはも天道もそのような事情は知る由もないが。 いにしえの秘薬。 説明書によればどんな負傷や疲労も完全に癒す効果がある薬だった。 もしも本当ならば万事解決だが、さすがに話が上手すぎるので逆に怪しく思える。 (天道さんは私を庇って怪我をしたんだ。それなら今度は私が身を張って……) なのはが選んだ方法は毒見。 だが一応最初は少しずつ口に含むように飲んでみたところ、すぐに杞憂だと分かった。 身体に浸透していくにつれて魔力や体力が満ちていき、身体の不調も解消されていくのを感じたからだ。 これなら大丈夫だと判断して天道にも服用させたところ、効果は覿面。 程なく天道の傷は癒えて、すぐに起き上がれるようになった。 そして起き上がれるようになった天道が開口一番に告げた事は――。 「高町、さっそくだが伝える事がある」 「なんですか?」 「ヴィヴィオに会った」 ――ずっと探してきた娘の消息だった。 【1日目 夕方】 【現在地 D-2 スーパーの事務室】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】健康、驚愕、キングへの疑念と困惑 【装備】とがめの着物@小話メドレー、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、弁慶のデイパック(支給品一式、いにしえの秘薬(空)@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER) 【思考】 基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。絶対にヴィヴィオを救出する。 1.ヴィヴィオに会った!? 2.極力全ての戦えない人を保護して仲間を集める。 3.フェイトちゃんもはやてちゃんも……本当にゲームに乗ったの? 4.早く騎士ゼストの誤解を解かないと……。 【備考】 ※金居とキングを警戒しています。紫髪の少女(柊かがみ)を気にかけています。 ※フェイトとはやて(StS)に僅かな疑念を持っています。きちんとお話して確認したいと考えています。 【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】健康、悔恨、1時間変身不可(カブト) 【装備】ライダーベルト(カブト)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、カブトゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式、『SEAL―封印―』『CONTRACT―契約―』@仮面ライダーリリカル龍騎、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸 【思考】 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。 1.高町にヴィヴィオについて話す。 2.天の道を往く者として、ゲームに反発する参加者達の未来を切り拓く。 3.カードデッキとモンスターについて調べる必要がある。 4.エネルを捜して、他の参加者に危害を加える前に止める。 5.キングは信用できない。常に警戒し、見張っていたが……。 6.カブトセクターを始めとする各ゼクターを取り戻す。 【備考】 ※首輪に名前が書かれていると知りました。 ※SEALのカードがある限り、ミラーモンスターは現実世界に居る天道総司を襲う事は出来ません。 ※天道自身は“集団の仲間になった”のではなく、“集団を自分の仲間にした”感覚です。 ※PT事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 【チーム:スターズチーム】 【共通思考】 基本:出来る限り全ての命を保護した上で、殺し合いから脱出する。 1.まずは現状確認。 2.協力して首輪を解除、脱出の手がかりを探す。 3.出来る限り戦えない全ての参加者を保護。 4.工場に向かい首輪を解析する。 【備考】 ※それぞれが違う世界から呼ばれたという事に気付きました。 ※チーム内で、ある程度の共通見解が生まれました。 友好的:なのは、(もう一人のなのは)、フェイト、(もう一人のフェイト)、(もう一人のはやて)、ユーノ、(クロノ)、(シグナム)、ヴィータ、シャマル、(ザフィーラ)、スバル、(ティアナ)、(エリオ)、キャロ、(ギンガ)、ヴィヴィオ、ペンウッド、天道、(弁慶)、ゼスト、(インテグラル)、C.C.、ルルーシュ、(カレン)、シャーリー 敵対的:アーカード、(アンデルセン)、浅倉、相川始、エネル 要注意:クアットロ、はやて、銀色の鬼?、金居、(矢車)、キング それ以外:チンク・(ディエチ)・ルーテシア、紫髪の女子高校生、ギルモン・アグモン ▼ ▼ ▼ 「エネルさん、いったいどこに行っちゃたんだろう」 『少なくとも既にこの周辺にはいないでしょう』 ありとあらゆるゴミが集約されるゴミ処理場。 だがその場所に似つかわしくない可愛らしい人物が一人事務室で心配そうな表情を浮かべていた。 新庄・運切。 特殊な身体を持つ新庄の悩みは目の前に迫った身体が変化する時刻に対するものではない。 もちろんこれから起こる身体の変化に不安がないというのは嘘になる。 だが今新庄の心中にあるのは先程まで同行していたエネルがいきなり失踪した事だ。 エネルはおそらくこの会場内でも五指に入るほどの非常に危険な人物である。 だからこそギリギリの嘘を付いてまで新庄自ら暴虐な神の枷となったのだ。 無論ヴァッシュの生きる意味となる事もあったが。 そのエネルが少し目を離した隙に紅く禍々しいレイピアのみ残して居なくなっていた。 ストームレイダーの進言ですぐに周辺を探してみたが、何も手がかりは得られなかった。 文字通りエネルは影も形も綺麗さっぱり新庄の前から消えてしまったのだ。 「どうしよう……もしかして僕を放っておいて誰かを殺しに行ったんじゃ……」 『Mr.ヴァッシュとの約束がある以上、それは考えにくいです』 頼れるストームレイダーの言う通りエネルはヴァッシュに対して並々ならぬ恐怖を抱いていたはずだ。 そのエネルがヴァッシュとの約束を反故にするとは到底思えない。 もしもここで自分が死ねばすぐさまヴァッシュが飛んできてエネルに制裁を加えるとエネル自身は信じこんでいる。 実際は嘘だが、今までばれる気配は全く無かったし、新庄自身も嘘が露見するような言動はしなかった。 「ここで考え込んでいても仕方ないよね。放送までもう少し時間あるから、ここの探索でも――ッ!?」 最初に感じたものは自分を中心とした微風の流れ。 その微風が自身の周りを渦巻きつつ、白い霧のようなものを次第に立ち込めていく。 男の身体である『切』から女の身体である『運』に変わる予兆だ。 次の瞬間、霧の中の新庄の身体が微かに揺らいだと思ったら新庄の身体の変化は終わっていた。 その変化はまるでその場面が切り取られて摩り替えられたと錯覚するほど一瞬の内で行われていた。 霧が晴れて微風が消えた後にいるのは、もう男性体の『新庄・切』ではなく女性体の『新庄・運』だった。 「ふぅ……」 もうこの変化にも慣れてきた。 男から女に変わるのも、女から男に変わるのも、その際に感じる不思議な感じも。 そして胸を貫く――痛み? 「――え?」 それはいつもと違う感触だった。 だがそれは確かに痛みだった。 一瞬新庄の頭は真っ白になった。 何が起こったのか理解できなかったからだ。 しかし認めなくてはならない。 そこに痛みは確かにある。 「うそ、なんで……!?」 形の良い胸の谷間から剣先を覗かせる紅いレイピア。 それが痛みの正体。 机の上に置いたはずの紅いレイピアは新庄の血を吸ったかのように禍々しいまでにより一層深い色に染まっていた。 そして吸い切れなかった血は清純な白の防護服を暴力的な真紅に塗り替えていく。 『新庄!?』 いつのまにか床に落としていたストームレイダーから音声が遅れて聞こえるが、新庄の頭はそれどころではなかった。 いったい誰が? その疑問が頭を駆け巡り、強く答えを欲した。 そして恐る恐る首を回して振り返ると剣を突き立てた張本人がいた。 「エ、エネル、さん……なんで……」 いくら探しても影一つなかったはずの神がそこに降臨していた。 「ボクが死んだらヴァッシュさんが来るんだよ、それなのに――」 「そうだな」 その時のエネルの顔は酷く歪んでいた。 まるで怒りと呆れが混ざり合ったかのようだ。 「――そういう嘘を付いて我を騙していたんだな。この痴れ者めが!!!」 その言葉だけで新庄は全て理解した。 あれだけヴァッシュを恐れていたエネルがいとも簡単に態度を翻した理由。 それは単純だった。 『ヴァッシュには「参加者の現在地と生死を把握する能力」がある』という嘘がばれたのだ。 「がはっ」 無造作に抜かれた剣と共に命を繋ぎ止める紅い血が盛大に床にぶちまけられる。 大量の失血から全身の力が抜けていくのが分かり、すぐに立っているだけで精一杯になる。 一瞬でも気を抜けばもうそこで終わってしまいそうな気さえしてくる。 だがただ黙って殺されはしない。 今にも倒れそうな身体に喝を入れて、床に落ちていたストームレイダーを気合いで拾い上げ、エネルと正面から対峙する。 「なんで、殺し合いに……乗るの……?」 「我が神だからだ。それ以上の理由など必要あるまい」 「……貴方は、間違っているよ」 「ほう……」 「そんな風に間違っている人に、ボクは、負け――」 「目障りだ」 一閃。 雷撃を帯びた袈裟斬りが刹那の間に放たれた。 それは構えていたストームレイダーを真っ二つにして、新庄の身体に新たな紅い線を引いていた。 そこからまた紅い血が噴き出していた。 結局何もできないままだった。 『新、庄――』 倒れる間際にいつも自分を励ましてくれたストームレイダーがエネルの電撃で破壊されるのが見えた。 偶然だがその最期は同じ銃の形を取るインテリジェントデバイス・クロスミラージュと酷似したものだった。 同じ下手人に、同じように致命的なダメージを負わされて、同じように止めの電撃で破壊された。 そしてもう二度と動く事はない。 (ストームレイダーも、ごめん……) もはや神を縛る鎖はなくなった。 「さあ、ヴァッシュよ。私は逃げも隠れもしない。次に会った時が、貴様の最期だ!!!」 (ヴァッシュさん、ごめん。ボクの分まで、生きて……) もしかしたらこれは嘘を付いて騙してきた自分への罰だろうか。 新庄は死に際そのような事を考えていた。 そういえばここに来る直前も一人の少年に嘘を付くところだった。 それがこうして騙さずに済む事は果たして良い事だったのだろうか。 (……佐山君) 神の証である裁きの雷をその身に受けながら新庄の脳裏に浮かんだ最期の映像はここへ来る直前に別れたあの悪役の少年の顔だった。 【新庄・運切@なのは×終わクロ 死亡確認】 【1日目 夕方】 【現在地 C-4 ゴミ処理場】 【エネル@小話メドレー】 【状態】疲労(中)、胸に大きな打撲痕、全身に浅い切傷、『死』に対する恐怖、激怒 【装備】ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具】支給品一式、顔写真一覧表@オリジナル、ランダム支給品0~2 【思考】 基本:主催含めて皆殺し。この世界を支配する。 1.もう油断しない。 2.ヴァッシュに復讐したい。 【備考】 ※黒い鎧の戦士(=相川始)、はやてと女2人(=シャマルとクアットロ)を殺したと思っています。 ※なのは(StS)の事はうろ覚えです。 ※なのは、フェイト、はやてがそれぞれ2人ずついる事に気付いていません。 ※背中の太鼓を2つ失い、雷龍(ジャムブウル)を使えなくなりました。 ▼ ▼ ▼ Back D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVE 時系列順で読む Next D.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 投下順で読む 浅倉威 柊かがみ 相川始 キング 金居 ヴィータ キース・レッド アレックス L ヴィヴィオ 天道総司 高町なのは(StS) 新庄・運切 エネル アーカード プレシア・テスタロッサ リニス